2023年5月実施FP1級学科試験分析(基礎編)

大変お待たせしました!!
今回もできる範囲内ですが試験問題を分析します!
問題の判定は以下の3つ。

当テキスト未掲載などで、正解を導き出すのは困難だった問題「難問」、
当テキストから正解を導き出せるものの、難易度が高かった問題「普通問」、
当テキストが身についていれば問題なく解けたであろう「易問」。

FPWikiでは公式テキストじゃなく、当テキストで勉強していたことをデフォとしております。

今回もきんざいの問題用紙を片手に読み進めてください。公式サイトから印刷もできます♪

急いでアップしたので間違った解説があったら教えてくださいね!すぐ修正します。

このページは基礎編の解説です。→応用編はこちら

今回は出題が常軌を逸しています。いったい集計結果はどうなるんだろう・・・。少し怖いですがいってみましょう!!

基礎編の検証

問 1

難問

いきなり難問です。1問目から「いくつあるか」系の出題は初めてではないでしょうか。出鼻をくじこうとしてきています。精神的につらい試験だったことでしょう。今回受検した皆様を称えます。
さて問題の中身ですが、bは「一般的な説明」というわかりやすいフレーズが入っていますね。OKです。cは「任意後見契約をした」となっていますね。任意後見契約はつまり任意後見人になるという事(この場合は今は元気だけど将来認知になったらよろしくねというやつ)。任意後見人は誰でもなれますからOK。問題はaです。
aはFPの関連法規というか著作権の問題ですよね。これは私のサイトなんかがまさにそうなんですが、いくつか使用許諾無しに公的資料を載せていたりします。簡単に説明すると「公的機関が広く知ってもらうために作成した資料等は著作権を持たない」というのがあります。正しく使って広めてくれるならいいよってことですね。FPになったら知ってないといけない事なのである意味実戦的な問題なのかもしれないけど・・・。なんか枠組みからは外れている気がしますよね。回答としては、1つか0かで悩んだ方が多かったんじゃないかなぁ。使ってもいいけど使用許諾はいらないのかなぁとかね。その辺で悩んだりねぇ・・・。ウチのテキストだと2択までは絞れたと思うのですが、しょっぱなからこの問題はきつかったと思うので難問とします。
あ、ちなみにFPWikiで使用してる過去問ですが、一定の要件を満たせばきんざいさんはご自由にどうぞとなっていますが、一応使用許諾取ってます。失礼がないようにと思いまして(`・ω・´)ゞ

正解は4番です。

01.FPの倫理と関連法規

問 2

難問

今回のA分野なんなん?不適切は1番。こんなの出されたらテキスト全部書き直しになるなぁ・・・。
1の何が不適切かというと、各市町村の条例(国民健康保険組合の場合は規約)などで定められています。ということでした。ご指摘いただきました。
他の選択肢もすごく細かいところをついていて、自信を持って消せたのは選択肢4くらいですかね?
ほとんどテキスト未対応でした。申し訳ないです。超難問認定です!m(__)m

正解は1番です。

03.健保・国保・後期高齢者制度
12.個人住民税・個人事業税・ふるさと納税

問 3

普通問

労災の問題。
選択肢1はまんまその通りですね。
選択肢2もその通り。労災は期間で終了するということはありません(身体状態で決まる)。
選択肢3も合ってます。等級が低ければ一時金になります。
選択肢4は遺族の範囲を問う問題。遺族の範囲は労災に限らず幅広く必要な知識。条件がそれぞれ違うので注意です。
ただし配偶者(妻)以外については一定の要件があります。つまり夫には条件があると。

正解は4番です。

05.労働者災害補償保険(労災)

問 4

易問

厚生年金保険の被保険者とありますが、結局は健康保険の加入条件の問題。
1と2がほぼ同じことを聞いていて、雇い主は入れるのか?って質問。
加入条件としてサラリーマンとその家族は強制適用です(03.健保・国保・後期高齢者制度の冒頭)。
ということは法人ならば社長であってもサラリー(給与)ですから雇われ人。適用です。
個人事業だと会社からの給与じゃないので違いますよね。だから被保険者になれないと。そういう事になります。
3は2ヵ月見込めるねってなった時に初めて条件を満たすのでさかのぼることはありません。
4は4分の3未満の労働時間の人はもっとたくさん条件ありますよね。

適切は1番です。

03.健保・国保・後期高齢者制度

問 5

普通問

1は繰上げは同時にしかできません。不適切。
2は意地悪問題。1962年4月1日以前生まれの減額率は、0.5%。この人ギリギリ旧利率です。
3は適切。繰下げは別々にできます。年齢要件もOK。
4が難しいです。遺族厚生年金受給権発生日時点以降には繰下げできません。遺族保障の観点から繰り下げるって変だって考え方なんでしょうね。これかなり細かな論点です。

正解は3番です。

まさか改正前と改正後のあたりをついた問題が出るとは思いませんでした。普通問とします。

08.年金の繰上げ繰下げ支給

問 6

普通問

正解は4番で、4を選ぶことは難しくないのですが他の選択肢が難しい問題でした。
1と2は「しなければならない」が引っ掛かりましたね。でも悩んだなぁ。2は割と簡単で、そのままiDeCo(個人型)でも続けられますね。1は・・・。普通だったらこれで適切でいいんじゃないですか?普通移換するよねぇ?ただ、「しなければならない」なのかっていうと、放置して自動移換ってケースも起こり得るのかなと。移換申請書を出すかどうかで決まることだものねぇ。もしくは脱退一時金を一度請求する人・・・いる?そんな人。これ、適切な解答求めます。
3は公務員もiDeCo(個人型)ができるようになったので不適切ですね。

正解は4番ですね。

15.さまざまな私的年金等②

問 7

普通問

1は、これはFPWikiに解説があります。国民年金を猶予してもらってるのに基金は払いたいってあり得ないですよね。当然です。
2も適切。これも解説を載せてます。
3は、途中で死んじゃった場合にどうなるのか。国民年金なら満額~っとなりますが、国民年金基金はFPWikiでも私的年金で紹介しています。そう、あくまでも個人的に備える性格のものなのです。生命保険ってわけでもないので、納付期間に応じた金額となりますね。不適切です。
4はおっしゃる通りです。基金は追納という形ではさせないのですが、その代わり増額ができるという事です。FPWiki対象外でした(ノД`)・゜・。

正解は3番。落ち着いて読めば易しい問題でした。

14.さまざまな私的年金等①

問 8

難問

これも難しかったですね。1が正解でFPWiki対応済みですが、それ以外の選択肢がすべて初出となります。
2は、経営の安定化を図るためのもので返済期間を延ばすのではなく新たな借入も同時に行い返済負担を軽減します。
3は、まったく内容が違います。新たに事業を始めたばかりかこれから始める予定の人が対象です。
4は、経営者保証について記載がありますが保証不要です。

正解は1番です。正解の選択肢はカバーしてますが、経営安定関連保証以外は対応外ですので、これは難問とします。

19.中小企業の資金調達

問 9

難問

またもカバー範囲外・・・。B分野は過去の傾向から外してきますね最近の試験は。
1は「いっさい」が不適切ですね。融資先募集規制はいまだ存在しますが、いろいろと緩和があります。
2~4は適切という事になります。
2は投資商品として金融商品取引法が準用されます。
3は保険販売で良く言われる顧客の意向確認の話ですね。すべての商品を説明出来ないからある程度絞っていいんだけどでもその理由の説明義務があるよってことですね。
4は、高齢者の保険募集。あちこちの保険会社で以前問題になってましたよね。不適正募集。

正解は1です。テキスト範囲外なので難問とします。行員や保険募集人は簡単だったかも。

問 10

易問

やっと過去問っぽい問題がでましたね。これは完全にFPWiki対応なので解説不要。リンク先をご覧ください。

正解は3番です。

01.保険契約者保護機構

問 11

難問

1は払済契約にしても契約時の予定利率のままです。それ以外の部分は適切。
2は告知時効の話。募集人にとっては基本中の基本。時効は2年です。知った時から1ヶ月。
3は適切。積み立てられます。
4は乗換契約。配当金は払い戻されません。

正解は3番です。この辺の分野はテキスト入りしていないのでいつも迷うのですが、出題範囲が定めにくいのと、難易度自体はそんなに高くないんですよね。
でもテキストにないので難問とします。

問 12

普通問

aは載っています。1年定期になりますね。
bは、2タイプあり、どっちがお得かっていうのは一概には言えないのではないかと思います。
cは、医師の診査となってますが、団体定期はそういう面倒なのはありません。

正解は4番です。適切なものは0ですね。bのみテキスト対象外でした。

03.生命保険等商品

問 13

難問

1について。自賠責保険は自動車の運行時の被害者保護が目的の保険。クレーン使用中の運行中となるので補償されます。自賠責はウ〇コと覚えましょう。
2は共同不法行為。受け取れる保険金自体が増額されるわけではありませんが、自賠責保険の支払限度は人数分増えます。
3は悪意免責について。確かに悪意免責制度はあるのですが、悪意でぶつけられて補償もされないのではたまったものではありません。被害者側からの請求には免責はありません。
4はすごく細かい論点。過失割合7割以上が正解なので5割は間違い。4が不適切ですね。こんなのわからないよねー( ˘•ω•˘ )

正解は4番です。正解の4番以外はそう難しくはないので、たどり着けるのですが難問とします。

08.自動車保険

問 14

易問

この問題はFPWikiをしっかり読んでくれている方はそのまんま出たラッキー問題。
不適切は4で、使用者賠償責任保険の説明が間違っています。

正解は4番です。

09.傷害保険と賠償責任保険

問 15

易問

第三分野関連の問題。
aは指定代理請求制度。3親等までですので甥や姪も可能です。不適切。
bは介護保険。長生きリスクのある女性のほうが保険料は高くなるので適切。
cは認知症保険。一時金があるタイプはありますが、満期保険金はないですね。

正解は1番です。

03.生命保険等商品

問 16

難問

1と2は消費者物価指数。消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。原材料や中間財は含まれないですね。8系列で公表してるかなんてそんなのしらないよね。
3は企業物価指数。企業間で売買される物品の価格変動を示す指標なんだけど、基準時点がいつだとかそんなのしらないよね。ていうかそこまで必要なんですかね。
4はGDPデフレーター。名目GDPの物価変動分を調整し実質GDPを導き出すのに使う。物価水準が高い方がGDPデフレーターも高くなるので間違いです。

正解は4番です。難問すぎます。傾向変えすぎ。

02.景気・物価指標

問 17

易問

ここは当てたいところ。リンク先にそのまんま載ってます。2が不適切で、110万円を超える契約も可能です。

正解は2番です。

15.信託商品

問 18

難問

またもカバー範囲外問題が出ました。ただ、1の個人向け国債が不適切なので、金融機関の人なら解けたのではないですかねぇ?
10年国債の金利をベースに利率が決まりますね。
2についてもカバー範囲外。3はFPWiki記載アリです。
4はついに外国のお話です。お手上げです。参りました。

正解は1番です。選択肢1自体は難しくない問題でした。販売してる人はわかる問題。

08.いろいろな債券の種類

問 19

普通問

1が適切。小難しい事言ってますが、合計金額を割って導く修正平均型の株価指標ですので適切です。
2はFPWiki範囲外です。
3はプライム市場だけではなくすべての市場から400銘柄選定します。
4は時価総額加重平均型が正当です。

正解は1です。

01.株式マーケット指標

問 20

易問

定番問題でました。満期時のTTBと預入時のTTSを使いますね。
一昔前ならこの手の計算問題は難しい!という印象でしたが、今や過去問そっくりさん問題ですから当てなきゃいけないヤツです。
詳しい説明はリンク先を見てもらう方がいいです。でも一応計算式だけ入れときますね。

{132TTB×(1+0.04利率×0.25年)÷130TTS-1}÷0.25年×100=10.22%(小数点第3位四捨五入)

正解は3番です。

13.海外投資

問 21

難問

先物取引はうちのサイトも1項目取っているんですが、いままでと違うところが出ました。
4が不適切で、各限月の第2金曜日の前営業日です。すべてテキスト範囲外です。

正解は4番です。難問認定です。

16.デリバティブ取引「先物取引」

問 22

易問

1について、市場リスクは世間で起こるリスクで避けようがないもの。ゼロにはできません。対して非市場リスクは個別銘柄のリスクなので組み合わせ次第では限りなくゼロに近づける事もできます。
2は共分散。除するんじゃなく全部掛けると共分散が出ます。
3は効率的フロンティア。同じリスク度の中で一番リターンが大きい部分にラインを引いたものです。つまり期待収益率は一番高くなりますね。詳しくはリンク先で語ってます。
4は正規分布。これもテキストで説明しています。計算式も載せてます。

正解は3番。これはすべてFPWikiで解説済み。得意とするところです。ユーザー様には当てて欲しい問題!!

21.ポートフォリオの理論
19.ポートフォリオのリスク
08.ポートフォリオ(期待収益率・標準偏差)

問 23

易問

1はそのまま過去問チャレンジに出ています。他人名義預金は保護されません。
2は担保がついてる預金は後回しなので、説明は適切です。
3の仮払金の上限は60万円。
4は「所定の手続きを取れば相殺できる」なので意思に関わらずではないですね。

正解は2番です。実務経験が無い方でも常識的に考えて正解に辿り着きやすかったのではないかなぁという問題でした。きれいな預金が優先ということですね。すべてFPWiki記載アリでした。

25.セーフティネット

問 24

普通問

インサイダー取引ですね。隠した情報でごにょごにょして儲けちゃダメよの規制。
aの「適時開示情報閲覧サービス」はサービスって言ってるくらいで広くみんなが見れるもの。公開措置完了とみなせます。適切。
bは無償の贈与や相続は売買じゃないんでOK
cが少し変化球で、取得する事はOKなんですが、それを売ると儲かっちゃうんでアウトです。

正解は2番(ふたつ)です。あ、ちなみに取引すること自体が規制されているので、儲からなくてもアウトです。ここはすべてFPWiki記載ありでしたがいくつあるか系は難しいので普通問とします。

26.金融関連法規

問 25

普通問

この問題は1が引っ掛けですかねぇ。通勤手当15万!!って覚えちゃってますもんね。自動車だと距離別に限度が決められています。2は健康保険の給付。テキストにはわざわざ記載していませんが、常識的な問題。例えば普段の3割負担も残り7割は給付を受けているワケです。クリニックの先生があとから健康保険組合に7割を直接請求してるんです。でも課税されたことありませんよね?適切。3は収入保障特約ですね。この場合は相続税の対象です。4は返礼品も課税対象。ちょっと前に話題になりましたよね。ただし一時所得なので、つまり控除額の50万円を超えなければ税額は発生しないですね。

正解は2番です。普通問とします。

01.所得税の概要
06.一時所得・雑所得・山林所得

問 26

難問

1の国外中古建物はちょうど1年前の試験で出ました。国外中古建物同士でしか通算できません。
2は適切。不動産業者が販売目的の不動産を一時的に貸し付けるのは事業所得として考えます(法26条の7)。
3は事業的規模なら正しい説明ですが、事業的規模ではないので損益通算できません。これはたまに出ます。
4は自宅取壊し費用は個人的な支出なので認められません。これも最近多いので覚えておきましょう。

正解は2番。これは難しいですねm(__)m

07.損益通算・繰越控除
18.不動産賃貸と不動産収支
03.不動産所得・事業所得

問 27

難問

1が適切。こんなこと考えたこともなかったですが、取得の日をそれぞれで計算してやらないと売却する時の課税特例などに影響がでるからなんですね(所有期間)。難しすぎる。
2これは普通に考えて家屋を取得した時ですよね。感覚でわかる。
3これも当然引渡日ですよね。これも直感でわかるやーつ。
4これめっちゃ悩みました。普通、相続は取得日が受け継がれます。ですが限定承認を確認してください。時価で譲渡扱いになるとあります。つまり相続した日となる・・・ハズ!!誰か助けてくれ!!(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

正解は1番です。取得の日なんて考えたことないわー。

07.単純/限定承認・相続放棄

問 28

易問

1は不適切。両方は受けられません。
2~4はすべて正当です。寡婦控除はマイナーな出題ですがとてもストレートな問題。当てて欲しい!!

正解は1番です。

09.所得控除

問 29

普通問

3番が不適切で、住宅ローンと重複適用可能です。FPWikiにも載せています。
ただ、他の選択肢が難しい。
1と2は要件についてなのですが、自己居住用であれば可です。2つあるなら身体は1つなのでどちらか1つとなります。
所有してないケースというのは父親名義で家族で住んでおり、息子が控除を受けるというのが考えられます。FPWiki対応済み。
4はFPWiki完全対象外です・・・(ノД`)・゜・。

正解は3番です。普通問とします。

10.税額控除

問 30

普通問

1は自宅には所得割と均等割、事務所には均等割が課せられます。テキストの通り。
2は退職手当を支給した年です。
3は均等割のみが課されるパターンってのも別にある(自治体によって違う)のですが、設例のひとり親の135万以下は所得割も均等割も非課税になります。
4、副業の分は確定申告時に普通徴収(納付書払)を選択しないと特別徴収(給料天引)になります。隠れ副業者は注意しよう♪

正解は4番です。3と4はFPWiki範囲外でした。

12.個人住民税・個人事業税・ふるさと納税

問 31

易問

賃上げ促進税制がでました。
1、大企業は4%増加で25%、3%増加で15%
2、中小企業は2.5%増加で30%、1.5%増加で15%
3は適切です。
4はどちらも法人税の20%を限度としています。

正解は3番です。法人の税額控除は得意とするところ。FPWikiユーザーは当てて欲しい!!

17.(法人)税額控除・特別償却

問 32

易問

青色申告法人の欠損金の繰越控除です。
1と2は適切でFPWikiでしっかり解説しています。
欠損金が出た年が青色であれば、あとは申告さえすればなんでもいいです。
そして繰り越したものは古いものから当てられます。
3は不適切。中小企業は全額OKです。FPWikiにあります。
4は災害時。この場合は白色申告でも繰越控除が受けられます。テキスト追加しました。

正解は3番です。4がテキスト入りしてなかったですが、答えに辿り着くには充分です。易問とします。

13.法人税の概要&青色法人特典

問 33

難問

キャッシュフロー計算書の問題でした。FPWikiにも載せていますが、軽く触れている程度。今回はだいぶ深入りしてきましたねm(__)m
問題全体を見渡すと、なんだかすべて適切に見えてくるから不思議です。
1が不適切。方向性としてはこれで正しい(固定資産売却は投資キャッシュフローで合ってる)のですが、これは売却損益の金額というところが間違いで、営業キャッシュフローの調整が入った金額を記載します。ここまでFPは知っていないといけないのでしょうか。「重箱の隅の引っ掛け問題」という超超々難問です。
2は適切。直接法では総額、間接法では加算減算があります。難しい。
3も適切。科目によって総額表示のものと差額表示のものがあります。短期借入金などは差額表示になります。借りたり返したりが年度内で行われるからね。
4も適切。ですがこれも難しい。説明文が意地悪い。短期的に利用したなら短期借入金(人のお金借りてる)なのですが、日常的に利用していた場合は負の現金同等物(手持ち現金に近い)として取り扱います。難しすぎるわこんなの。

正解は1番です。これは捨て問です。私なら捨てます。でもテキスト修正しました。

22.決算書の分析

問 34

普通問

これもまた微妙にテキストをずらしてきた感じです。つまりテキスト丸暗記の人はやられちゃう。意味を理解してないとキツイ問題。
1は土地のみはダメだと言っています。原価法は再調達原価を求めるものなので建物が現時点でなくても全く問題ないです。丸暗記の人は意味がわからなかったかも。
2は類似地域なども認められるため、地域要因が適していれば周辺地域も可です。適切。丸暗記斬り。
3は自用不動産でも賃貸した想定から適用することが出来ます。これは丸暗記でも解けたハズ。
4、レア論点。特定価格、特殊価格。なんなんだ今回の試験は。この設例は特定価格について書いてます。特殊価格というのは文化財や公共施設の評価に使います。

正解は2番です。難問でもいいくらいだけど、うちのテキストなら正解までいけなくもないので普通問とします。テキスト修正もしました。

02.不動産価格

問 35

易問

やっと、やっと定番問題が出た気がする・・・!!!(ノД`)・゜・。
1は証明する必要はありません。なので逆に言うと売主が責任逃れできる場合もあります(不可抗力など)。テキストに記載なしでした。過去に出題されたことはあります。
2はギリギリです2年未満は無効。2年以上は有効です。
3は重説について。37条書面は双方に必要ですが、重説の対象は買主のみでOKです。
4はもう定番中の定番!!履行着手前なら手付放棄で解除できます!!

正解は4番です!!

03.不動産売買の注意点
04.宅地建物取引業法

問 36

難問

用途地域の問題。何が建てられるかまではテキスト入りしておりませんでした!申し訳ありませんm(__)m
今回これを機に代表的なものは掲載する事にしました。
1は高等学校。学校は大学以外は結構どこにでも建てられます。低層住居系は他所から来る人を呼びたくないので、高校までは地域の子が通うよねってことで許可されています。
2は映画館。これは地域以外の人が住居エリアに来ちゃうってことでアウトです。不適切。
3は近隣商業地域。近隣商業地域は地元商店街のエリアではありますが、ほぼほぼ制限なくいろいろ建てられます。
4は工業地域。工業地域は住宅はギリギリ建てられます。工業専用地域のみ住宅が建てられません。

正解は2番です。テキストの範囲を完全に越えてきたのでこれも難問となります。ヤバイ試験だ・・・。

07.都市計画法

問 37

難問

区分所有法からの出題。と思ったら特定要除却認定?は?わかるかーい!!
さすがに調べましたよ。特定要除却認定とは、まず要除却認定というのがあって、その中でも、①耐震性の不足 、②火災に対する安全性の不足 、③外壁等の剥落により周辺に危害が生ずるおそれ、これらのいずれかに当てはまり、その認定を受けたものを言います。
昨今団地型マンションが老朽化が進み、その数が増えてくるため、マンション建て替え円滑化法が改正されました。ですから、ムカつきますが旬な情報であり旬な出題なんです。ではこれを踏まえて問題を見ていきましょう。
1はいずれかに当てはまれば申請できますので不適切。
2は国土交通省のHPにそっくりそのままの文がありました。R4年から新設された。適切。
3は定番。逆です。所有者に対し売り渡すよう請求ができます。
4は緩和されるのは建蔽率ではなく容積率です。

正解は2番です。またも難問です。テキストにどう組み込んでいくかは少し検討する事とします。でも時代に合わせた出題は増えていきそうですね(; ・`д・´)

06.区分所有法

問 38

易問

さて計算問題。この手は過去にも出題があります。当てないといけません。
不動産取得税は固定資産税評価額が大事。そこに3%です。
そして住宅は固定資産税評価額を2分の1できるんです。

4,000万円×2分の1×3%=60万円

これで終了です。

正解は3番です。

12.不動産の取得と保有にかかる税金

問 39

易問

固定資産税の問題。
1は日割りされませんので1月1日の土地の所有者が払うんですが、現実世界では買主が払わされますよね。あれは慣例なんでしょうけど法律的にはどうなんでしょうね。自動車税もそういうことありません?
2は居住用でさえあればいいのでアパートもOKです。これ、良く出題されます。
3は論点が難しい。固定資産税は固定資産課税台帳に登録されている者に課税されます。登記を基準としていないんですね。
4は適切。わざわざ熱損失防止とかわかりにくい言葉を使ってますが、要は省エネ改修工事をしたということ。一般住宅は3分の1、長期優良住宅は3分の2が減額されます。

正解は4番。この問題はすべてFPWiki対応済みです。

12.不動産の取得と保有にかかる税金

問 40

普通問

譲渡所得の問題。また細かいところからの出題です。
1は条件を満たせば取得費になります。適切。
2は一部譲渡の場合。原則は面積比なので適切。ちゃんと計算できるなら譲渡部分と残部分の時価の比で按分しても良いとなっています。テキスト外でしたので今回加えました。
3は相続税の取得費加算の特例ですね。確実に押さえておきたいところ。
4は取得費の計算方法。事業に使われていない場合は耐用年数に1.5倍できます。それが抜けているので不適切。

正解は4番です。テキスト掲載問題ですが細かいところで難しかったですね。普通問とします。

13.不動産の譲渡所得

問 41

易問

不動産の投資手法の問題。FPWikiではかなり掘り下げて解説してますので当てて欲しい。
1はDCF法。現在価値に割り引いて合計します。適切。
2はNPV法。これは割高かお得かを判断します。つまりゼロ以上なら投資価値アリです。適切。
3はIRR法。期待が現実(内部収益率)を上回っちゃってるんでダメですよね。不適切です。
4は直接還元法。家賃と還元利回りで計算します。これは奇跡的にウチのテキストのまんまコピーが出ました。やるじゃんFPWiki( *´艸`)。

正解は3番です。FPWikiで学んでくれていれば楽勝の問題です。

19.投資用不動産の評価方法

問 42

易問

ここからF分野です。
贈与の問題。
1は死因贈与。これは定番ですよね。遺言書じゃなくて贈与契約ですから一方的な片思いでは成就しません。合意が必要です。不適切。
2は定期贈与。どちらかが死んだら効力がなくなります。適切。
3と4は負担付贈与。因果関係を問わないのが負担付贈与なので、利益が他に発生しても問題ありません。そして差額のみが課税対象になります。

正解は1番です。F分野は易しい出だしですね。

01.贈与と法律・贈与税

問 43

易問

贈与税の課税財産に関する問題。
1は不動産の知識も絡めてきました。まずこれは使用貸借にあたります。しっかりお金を払ってないからね。すると使用貸借は借地権は0扱いになるので・・・つまり贈与になりません。不適切。
2はみなし贈与対象ですね。レア論点が出ました。
3は借金の返済の肩代わりは立派な贈与ですが、但し書きで弁済困難が明らかなら免除される場合があります。適切。
4は離婚時の財産分与。社会的に見て相当なら贈与対象外になります。

正解は1番です。これもそこまで難問ではないですね。充分当てられたはず。

02.みなし贈与&非課税となるケース

問 44

普通問

相続時精算課税制度です。2024年1月から改正ですがその手の論点はあったのでしょうか。見ていきましょう。
1は養子が縁組解消したらどうなるのか。これはこのまま継続されます。不適切。
2は死ぬ順番が逆になっちゃってしかも贈与者がその相続人だったらというケース。良く出ます。この場合は清算の必要は当然ありません。
3はできません。養子になった時点からできるようになります。遡りません。
4はこの場合もちゃんと相続税として清算する必要があります。不適切。

正解は2番です。これもかなり正統派な問題。当てておかないといけないところ。
改正の論点は出題されませんでしたね。

05.相続時精算課税制度

問 45

普通問

単純承認と限定承認の問題。
1は不適切。単純承認とみなすのは「財産の処分」「3ヵ月以内に限定承認や相続放棄をしないとき」「隠匿したり悪意をもって財産目録に記載しないとき」この3つになるので単純承認にはなりません。
2はみなし譲渡所得税の対象になるので準確定申告(相続人が行う確定申告)をして被相続人(死んだ人)としての納税が必要になります。適切。
3は放棄者はのぞくことができます。不適切。
4は限定承認をしたこと及び債権の請求をすべき旨の公告を行うとなっています。広告とは官報に載せて広く知らせる事。催告は直接通知する事です。ややこしいけど不適切。テキスト範囲外でした。

正解は2番です。

07.単純/限定承認・相続放棄

問 46

易問

特別受益の問題。4が適切で、これはそのままズバリFPWikiに載せてます。

1、被相続人が生前相続人への贈与があった場合に特別受益となるので孫は相続人じゃないので不適切。
2は生命保険の場合。これは受取人固有の財産なので対象外というのが定番。でも巨額の場合は該当する場合も。
3は不動産の評価について。不動産は相続開始時の価格で再評価するのが適切。ならば、今滅失してるならゼロでいいじゃん・・・となりそうなんですが、売却や滅失の場合は「そのままあると仮定しての評価」となります。これはテキスト範囲外でした。世知辛いですね(ノД`)・゜・。

正解は4です。

06.相続分・寄与分・特別受益・養子縁組

問 47

難問

相続税の税額控除についての問題。これは難しかったなあ。
1は外国税額控除。外国で発生した相続税分を控除できるというところまではテキスト入りしてましたがTTSで換算するところまでは不足していました。何故TTBではなくTTSなのかというと日本人が外国に納税してた分を控除してあげるよって事なのでこっちからお金があっちにいってるっていう見方なのかもしれませんね。それとTTSのほうが控除額が大きくなるという配慮もあるのかも。理由付けすると覚えられますよね。
2はテキスト記載ありです。相続時精算課税制度の適用者は控除しきれない分は還付されます。皆さんご存じ。
3はまったくノーマークでした。未成年者が複数回相続する。考えてなかった・・・。2回目以降は(いつもどおりの計算)か(前回の相続からで今回も計算してそこから前回控除した分を引いた額)の少ないほうになります。なので不適切でした。テキスト追加しました。
4は相次相続控除。10年以内の被相続人からの相続なら所定の計算により相続税額を控除できますね。

正解は3番です。テキストで対応しきれなかったので難問です。

14.相続税の算出と納付税額

問 48

難問

各資産の相続税評価方法についての問題。
1はテキスト掲載。上場されているなら最終価格、気配値があるなら気配値となります。適切。
2は上場株式や上場投資信託などは、その日もしくは3ヵ月の月平均のそれぞれ終値で好きなものが選べます。もちろん低いものが有利です。適切。
3は調達価額の70%評価です。不適切。
4は書画骨董ですって。こんなものまでFPに出るとは・・・。実売価額と精通者意見価額で評価するそうです・・・。

正解は3番です。これまた難問ですね・・・。難問は一体何問あるんだ・・・なんてm(__)m

17.金融資産の評価
18.不動産の評価(相続税評価額)


問 49

難問

地積規模の大きな宅地が出ました。
1は適切。そのままFPWiki記載ありです。
2は倍率方式で評価する地域というのは郊外になりますが、地積規模の大きな宅地評価適用の宅地であれば可能です。適切。
3はそれぞれ計算した合計です。通常の容積率計算と同じ。不適切です。
4はテキスト記載ありませんでした(ノД`)・゜・。適切です。

正解は3番です。これまた正解を導くのは難しい・・・難問ですね。

18.不動産の評価(相続税評価額)

問 50

易問

1は不適切。特例措置は3人までです。
2はこの点については特例措置といっても優遇はありません。
3は特例措置では一般措置の雇用確保要件を満たさなくても良い(一定の書面提出が必要)。
4は適切。テキストにばっちり記載してます。

正解は4番です。これはしっかり当てて欲しいところ。特に贈与税と相続税の納税猶予の特例はきんざい実技試験でも重要な項目です。

16.中小企業・個人事業主の納税猶予と免除

基礎編まとめ

すごい疲労度、すごい脱力感、精気を吸い取られたようなそんな分析でした。
もうマジで結果見るの怖いですよ。前代未聞のFP試験じゃないですかね今回は。
出題傾向としては、いま注目されているところ、時代の変化に合わせた出題。これいい傾向なのだと思います。
そして完全なうろ覚え斬り問題。試験全体を通してこれを徹底してた気がします。
公式テキスト丸暗記、過去問丸暗記的な挑み方ではコテンパンだったでしょう。
例えばFPWikiを読んで深堀記事から理解を深めて、そこから想像を膨らませられるような応用力(基礎編なのにな)が求められる問題ばかりでした。
「あぁ、この項目は基本がこうなるわけだから、この問題の例だときっとこうだろう」、このくらいの発想が必要とされました。
前半戦はいったい最後まで行ったらどうなるんだ?!と恐怖でしかありませんでしたが、後半は落ち着いてきました。
特に後半はFPWikiの得意分野からの出題が多かったのが救いでしたね。この厳しい戦場で少しでも戦果を挙げられた方がいたらうれしく思います。

それではいよいよ結果発表です!!

集計結果!! 易問:19(前回22) 普通問:14(前回14) 難問:17(前回14)

難問がついに3割越えた!!(; ・`д・´)
前回も難問が多かったけれど、さらにそれを上回り、易問が減った分がすべて難問にいってる・・・これはあまりにも・・・。
だって難問以外を全部当てても66点ですよ。なんと苦しい試験か。
いつもの分析法で「到達点」を出してみましょうかね。
(易問正解率100%、普通問50%、難問25%で集計)※難問はただの確率(4分の1)で加点ってこと
易問38点、普通問14点、難問4.25点=56.25点→56点(近似値)!!
ちなみに前回は64点でした。だいぶ低いですよ今回。
到達点が60点いかないって事は、これ、応用編次第では合格できないですよ?!
今回思ったのは前半の難易度が上がると苦しくなるってことかなぁ。しんどくなるよね。
そして前回に引き続き言わせてもらいますが、あまりにも初見問題が多すぎる。
きんざいさん、これでは600時間勉強してる受験者たちが報われませんよ(ノД`)・゜・。

合格ラインに限りなく近づくには結局は易問を取り切る必要があると思います。
毎回言ってますけどね(笑)
でもなんだかんだ言って得点ボリュームが今のところ一番大きい事には変わらないですからね。
やはり基礎学力が大事なんです!!
変化球に苦しめられますが、そこを堪えて基礎学力を高める努力をしていきましょう!!

さて次は、噂の応用編ですか・・・。今回はクタクタになりそうだなぁ・・・。
君は・・・生き延びる事が、できるか。
応用編分析はこちら
(^^)/

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