2023年1月実施FP1級学科試験分析(基礎編)

大変お待たせしました!!
今回もできる範囲内ですが試験問題を分析します!
問題の判定は以下の3つ。

当テキスト未掲載などで、正解を導き出すのは困難だった問題「難問」、
当テキストから正解を導き出せるものの、難易度が高かった問題「普通問」、
当テキストが身についていれば問題なく解けたであろう「易問」。

FPWikiでは公式テキストじゃなく、当テキストで勉強していたことをデフォとしていますが、
当テキストに掲載されていたとしても難しかったものは難問とさせていただきました。

今回もきんざいの問題用紙を片手に読み進めてください。公式サイトから印刷もできます♪

急いでアップしたので間違った解説があったら教えてくださいね!すぐ修正します。

このページは基礎編の解説です。

今回は分析に非常に苦戦したため、割とドライな解説となっていますが、スピードを重要視してひとまずこれでアップします。
スピード感重視といいつつも、回を重ねるごとに文字数が増えていってる気がします(笑)

基礎編の検証

問 1

普通問

定番の「6つの係数」の問題です。1つの係数では解けずに2つ使わせるのがFP1級です。
ただ今回は趣向が違って現在価値で10,000千円貯めたいなどと客が玄人ぶった事言っててムカつきますね。
さて解いていきますと、まず10年後の現在価値10,000千円が結局何円なのかをハッキリさせないといけませんね。
これはどれを使うかと言うと、定期預金の満額を求める時に使う終価係数でいいわけです。
毎年2%ずつ物価が上がっていく(つまり2%ずつ円が余計に必要になってくる)のですから、
現時点の10,000千円に毎年2%ずつ利息みたいに足していけばそれは10年後の現在価値10,000千円です。

10,000千円×終価係数1.2190=1,2190千円

これが10年後に貯めておきたい円ということになります。

さぁ、次はいよいよ月々の金額を求めます。
これは「目標額に向けて毎年いくら貯めるのか」なのでそのままズバリ減債基金係数となります。

1,2190千円×0.0795=969千円

正解は2番となります。
今回少し出し方が意地悪な感じがしますね。

ポイント

係数の問題は解き始める前にざっくり整理すると良いです。
まず1000万円貯めたいけれど、物価上昇が2%あるということでそれに合わせてもっと貯めたいと言っています。
2%が10年ですからなんとなく20%くらい多く貯めないとです。すると1.2倍できる係数がピッタリきます。なるほど終価係数かとわかります。
次に毎年いくらかを求める訳ですが、10年掛けるのだからつまり10回積み立てる。
単純に考えれば0.1ということですが、年間5%複利とのこと。ということは0.1よりは少ない数値で貯められるハズですよね。
すると減債基金係数の0.0795あたりがしっくりくるワケです。
そんな感じで、6つの係数の問題は細かく暗記するよりも全体をイメージできる人のほうが短時間で解けるのではないかと思います。

02.6つの係数

問 2

易問

これは素直な問題。帰り道に日常の事で寄り道した帰りに通勤経路に戻ってから負傷した場合は通勤災害が認められますね。正解は1。
ちなみに2は業務災害、3は派遣元、4はすべての勤務先の賃金が基礎になります。
05.労働者災害補償保険(労災)へリンク

問 3

普通問

雇用保険の基本手当の問題。一覧表を暗記してるかどうかが問われるような問題ですね(。-`ω-)
まず自己都合か会社都合かで変わってくるのでそこに注意です。当然会社都合のほうが長い期間出ます。
Aはどちらから見ても当てはまらないですね。Bは会社都合の場合の日数。Dは50日分です。
正解は3番です。
06.雇用保険

問 4

易問

健康保険組合の加入条件の問題。ざっくり書くと、週20時間以上、8.8万円以上、2カ月超働くこと。
Bさんが該当になります。
03.健保・国保・後期高齢者制度

問 5

普通問

受給要件の中に「障害認定日に障害等級1~2級に該当する事」というのがありますので、ズバリ3が不適切となります。
10.障害基礎年金と障害厚生年金

問 6

易問

不適切は2番。65歳までOKです。海外在住でも任意加入しとけばOK。
15.さまざまな私的年金等②

問 7

難問

不適切は1です。
この問題は下記ページから国税庁のリンクを貼ってお茶を濁してしまっているのですが、そろそろ載せたほうがいいのかなぁ。
でも結構な計算表を覚えなきゃいけない割には出題率高くないんですよねぇ。悩みどころ。
2と4の選択肢もテキスト範囲外ですねーすみません(ノД`)・゜・。
この辺りの項目は大改革が必要なのかなぁ・・・。検討します。

06.一時所得・雑所得・山林所得
11.確定申告・青色申告

問 8

普通問

職業能力開発校は対象になるので、不適切は2番です。
ただ、この問題、気になるのは選択肢1と4ですね。
1は短期的なものだからいいかなと思うのですが、4の国の高等教育の就学支援新制度には参りました。
令和2年に始まっていたんですね(ノД`)・゜・。テキスト対応しました!!

18.教育資金支援制度

問 9

難問

保険法の問題。あまり出ないところからですね。
不適切は2番なのですが、テキスト対応外でした。
生命保険の専門課程などを持っている人ならそう難しい問題ではないのですが、テキスト範囲外なので難問とします。

問 10

易問

4が正解。市場価格調整型は市場金利が上がると解約返戻金が下がります。
2のドルコスト平均法は買い付け額(保険料)が毎月同額でないと成立しないのですが、設例は「一定額の外貨」と書いてあり、円ではなく外貨に合わせてしまっているので毎回払う円は変動してしまいますね。リスク軽減になりません。05.投資信託の実務
3は円換算支払特約。たとえ円で受け取れても外貨で建てているのだから為替の影響を受けないはずありません。イージー。
1は金融類似商品に該当してしまいます。05.個人の生命保険の税金

03.生命保険等商品

問 11

易問

これは昔からある定番問題。適切なのは2番になります。
選択肢4はテキスト対応外です。ですが、テキストに盛り込みづらい内容・・・。
今回はテキスト修正ではなくリンクを貼ります。国税庁HP

04.生命保険料控除
05.個人の生命保険の税金

問 12

普通問

仕訳の問題です。今回のは定番問題が出ました。契約の見直しですね。
下記リンクの払済終身保険への変更例を参考にしてください。
解説していくと、この保険、満期が95歳と長く、有配当ではないので長期平準保険に該当します。
最初から長期平準保険と書いてくれればいいのですが、それをしないあたりは解答者に表の中から判断して欲しいというところなのでしょう。
そして、契約日が2019年より古いので、これまでの経理は旧方式で有利に落としてきています。
リンク先の2019年7月7日以前契約の長期平準定期保険・逓増定期保険の項目を半分は経費ですね。
すると4500万円のうち半分の2250万は前払保険料として資産計上(積立て分)となります。後は引き算です。
払済終身への切り替え時点の返戻金3600万円-前払保険料2250万円=雑収入(利益とみなされる分)1350万円となります。
正解は2番です。
問題としては本当は難しくないのですが、出題の仕方で複雑にしてきているので普通問とします(。-`ω-)あと私、仕訳苦手なので・・・。

11.(法人)損害保険の経理処理

問 13

難問

不適切は4番。テキスト対応外の問題が出てしまいました。
地震火災費用特約は火災保険に付帯する、地震をきっかけとする火災の被害を補償するもの。
火災保険金額の5%(300万円を限度)とするのが基本です。
世の中にはオプションがいろいろあるようですが、半焼や全焼などの被害規模で限度が変わることはありません。
ちなみに地震による火災のみの補償ですので、地震による倒壊などでは補償されません。

07.火災保険と地震保険

問 14

易問

自動車保険の問題。2が不適切。
同乗してるので搭乗者傷害保険ですね。そして対人賠償は配偶者は対象外なので二重に間違っています。
賠償なのでよそ様に迷惑かけたときのものですね。
選択肢1のテレマティクス保険だけ初出・・・。新しすぎて知りませんでした。
IT時代らしい保険ですね・・・。安全運転だと安くなる保険ですって。生命保険のvitalityみたいな感じですね。
新しすぎるのでテキスト入りはまだ様子見です。

08.自動車保険

問 15

易問

損保の経理問題が出ました。これはストレートな出し方だったので、しっかり勉強してきた方は「よしっ!」とこぶしを握ったのではないでしょうか。
うちのサイトに載せてる過去問が類似しているので、ハズしてしまった方は確認してみてください。
でも一応、簡単に今回の問題の式を載せておきますね。

保険差益を求める
6200万(保険金)-4000万(被害)-200万(費用)=2000万

圧縮限度額を求める
2000万(保険差益)×{4500万(建替代)÷(6200万(保険金)-200万(費用))}
=2000万×4分の3
=1500万

正解は3番です。

11.(法人)損害保険の経理処理

問 16

難問

この問題・・・。全部適切に読めてしまうんですが、もしかして金の現物は今、大阪取引所に移管してるので2が不適切ということですか?
FPとして認めるかどうかの試験でここのこの部分を問う必要ある?!(; ・`д・´)いらなくない?
4つも選択肢投げかけといて相違点ここ?!なんか嫌な問題ですね~。
ちなみに補足として金ETFは投資商品で現物じゃないので東京証券取引所です。

問題としては金投資となっていますが、05.譲渡所得だったり、16.デリバティブ取引「先物取引」だったりと横断的な出題でした。

14.金投資

問 17

難問

投資信託の問題。これも出し方が意地悪くて何が間違いか探しづらかったのですが、2番が不適切。
毎月決算型も決算期ごとじゃなくて良いので間違いってことですかね?(6カ月に1回で良い)
全部適切に見えるこういう難問の作り方は・・・(。-`ω-)

05.投資信託の実務

問 18

易問

定率成長配当割引モデルの問題となります。しっかり対策していた人としてなかった人とで分かれた問題かと思います。
下記のリンクを参考に解いていきましょう。式の1株あたり予想配当をXとして当てはめて解けば答えが出ます。
算数にがてなので小学生みたいな式を書きます。

1000=X÷(0.05-0.038)
1000=X÷0.012
1000×0.012=X×0.012÷0.012
12=X
X=12

正解は1番です。

12.配当割引モデル計算

問 19

難問

またも新登場の問題ですね。正解は3番で、成行注文も指値注文も可能となっています。
選択肢4が新しすぎる選択肢で、2022年の7月に始まったばかりの米国株式信用取引です(ノД`)・゜・。
どちらもテキスト未記載でしたので盛り込ませていただきますっっ!!(。-`ω-)

13.海外投資

問 20

普通問

たまぁに出題される時間加重収益率の問題。運用されている資産の評価法のひとつです。
今回テキストに盛り込みましたので、下記のリンクからご確認ください。

20.ポートフォリオ効果

問 21

易問

適切は4番。
クーポン(利息)をスワップして、将来円が安くなって、利息が損しないように今のレートで契約しておく(クーポンスワップ)。
デリバティブ系は頭が混乱しますが、学んで来たことをゆっくり落ち着いて思い出せば難しくはありません。ただ、私はニガテなので時間はロスります(。-`ω-)
でも加点の確実性が高い項目ですので、少し時間を掛けてでもしっかり取りに行きましょう!

混乱する人へのおすすめは理解しやすい言葉で覚える事。円安って言葉が紛らわしいんですよね。安いんなら買おうぜ!!ってなりません?
でも例えば円高(1$=90円)、円安(1$=110円)。つまり円安の時は円に換えたら損しますね。
円安とは円の価値が他の貨幣から見て(主にドル)下がるという事ですね。
私は脳内で勝ち負けにしてます。円高→円優勢。円安→円劣勢。ドルに対して有利か不利か。
相対的な話なので勝負と思った方がいいのかなと。勝ち負けでつけてもいいかもしれませんね。円勝ち、円負けとか(笑)
さて、それをふまえて他の選択肢。
選択肢1は、円安(例えば1ドル90→110円になる)になるというのにそのヘッジのために、円を買うと言っています。
100円だったものを110円で円に換えると言ってるのですから損です。しゅんです。
選択肢2は、国内株がこの先に下がると言っているのに今の価格で国内株を買うと言っています。安くなってから買えばいいのに。
選択肢3は、今後国債の金利が上がると言っているのに、今の金利で買い建てしようとしてます。利息損します。しゅんです。

16.デリバティブ取引「先物取引」
17.デリバティブ取引「オプション取引」
18.店頭デリバティブ取引

問 22

難問

特定口座の突っ込んだ問題でレアな出題です。不適切は2番。いずれかのみの申告は可能となります。
そもそも源泉徴収口座なので確定申告不要なワケですが、譲渡損が発生して繰越控除したい場合など必要な時があります。
今後の出題の傾向を静観するとして、今回はテキスト入りは保留と致します。

23.譲渡所得と特定口座

問 23

難問

適切は1番。これも重箱の隅というか、FPとして必要な知識なのかというか・・・。与信事業の個人情報は他と分けて管理ということです。
2は、公表すれば通知は不要です。
3は・・・、報告義務はあるのですが20日以内ってことはないのかなと。
4は、暗号化したような保管方法を仮名加工情報(匿名加工情報というのもある)というのだそうですが、この知識をFPが使うことって・・・事業者様相手で話すときには知っておいた方がいいのかなぁ・・・。
この問題も難問認定ではありますがテキスト入りは見送りたいと思います。

26.金融関連法規

問 24

難問

難問が続きますね。でました予測できない投資理論シリーズ。今回は行動ファイナンスです。
投資って合理的じゃない行動とっちゃう事、あるよね?って理論です。
・利益を得る事よりも損失を回避したいという思いのほうが強い傾向がある
・損得の振れ幅が大きくなればなるほど感覚が狂ってくる傾向
・その物の絶対的価値よりもここ!って決めた地点からのプラスとマイナスの大きさによって価値を決めちゃう傾向
これらがその原因とされる代表的なものだそうで、挙げた3番目にある説明が選択肢4と同じになります。
正解は4番です。
テキスト範囲外なので難問とします。

問 25

易問

納税義務者の問題。居住者・非永住者の居住者・非居住者です。やっとここで難問ラッシュが落ち着きましたね。
日本に居所があって1年以上住んでいれば立派な居住者です。選択肢1が正解。
せっかくの易問ですが、これだけ難問が続いて急にこのストレートな答え。逆に迷いますよね。意地悪ですねー(。-`ω-)
2は非永住者の居住者
3は国外からの送金はしっかり課税対象
4は居住者となった月からの計算となり、非居住者であった期間は以前いた国での申告をする必要がありますね。

01.所得税の概要

問 26

難問

またもテキスト範囲外の問題。不適切は3番。
個人事業主が経費と認められる交際費を計上する場合は全額となります。
いつもなら交際費は法人の出題が多いので珍しいケースです。
このあたりもテキスト導入するか検討していく必要がありそうです。
(。-`ω-)むむむ

11.確定申告・青色申告

問 27

普通問

不適切は3番。
役員でなく障害が原因でもなければ通常の退職所得控除となりますが、ポイントが3つ。
ひとつは年数。月は繰上げて年にできます。つまり4年10か月は5年です。
次に、20年以下は40万×年数。20年超は70万×年数。今回は40万です。
最後に、2分の1の件。5年以下の時は300万を超えた部分は2分の1できません。
ちなみにこの人が役員や公務員だった場合は5年以下は全額2分の1できません。

600万円-40万円×5年=400万円
(300万÷2)+100万=250万円

うほほーい、400万を2で割るから適切~!易問!!
って思っちゃうと間違ってしまう引っ掛け問題ですね。
ヒントとしたら問題文の役員とか障害者とか書いてあるあたりでしょうか。
これをきっかけとして、「あ、2分の1ってなんかルールがあったような・・・?」
と気づいた人が勝ちです。わざわざただし書きをしている違和感。
遠回りなヒントですが敏感に読み進めていきましょう。
少し難しいですね(; ・`д・´)

04.給与所得・退職所得

問 28

普通問

雑損控除の問題。適切は2番です。
リンク先でご確認いただければ一番ですが、式としては
400万-(700万×10%)=330万円
となります。
難しい問題ではありませんが雑損控除の計算をさせる問題は珍しいので普通問としました。

09.所得控除
10.税額控除

問 29

難問

選択肢3が適切で、テキスト範囲外でした。7年って思っちゃった方もいたかも。
1と2はテキスト掲載済み。しかし、2は5月15日ではなく5月31日が正当という非常にいや~な出し方(。-`ω-)
4もテキストには載せていなかったのですが、内容としては一般的なもの。2と3で迷った人が多かったかもしれませんね。

11.確定申告・青色申告

問 30

易問

交際費の問題です。いつもなら資本金1億円以下が出るんですが今回は1億2,000万円ですね。
年間800万円は使えないので、ここ間違うと脱落です。
まず、1人あたり5,000円以下の飲食費は無条件で排除できます。300万引きます。
続いて資本金1億円超100億円以下の法人は接待飲食費が50%になります。1,000万÷2=500万円
最後にそれ以外の交際費を足します。500万+800万=1,300万円。

正解は4番です。

15.損金

問 31

普通問

できないものは3番。
取引停止後6カ月ではなく1年ですね。ただ、テキストには選択肢3以外を載せていないので苦戦された方もいたかもしれません(ノД`)・゜・。
帳簿価額の評価損についても項目を作るべきですかねぇ。今回の試験、こういう問題多いですねぇ。

15.損金

問 32

易問

これはテキストから消去法で行きます。
授業料、不動産貸付、利子相当額は非課税取引ですね。
残る1が正解となります。自家消費として課税対象になります。

21.消費税

問 33

難問

1が適切。ここまで細かくでると思いませんでした。テキスト対象外でした。よって難問です。
2は外形標準課税が使えないので、所得割や収入割を使った計算になります(当テキスト特別法人事業税の課税標準の説明を参照)。
3は、当テキストの15.損金のページをご覧ください。法人事業税は損金になります。
4はテキスト対応外でした。ざっくり説明すると従業員数を基準に分割して納付します。

法人税や住民税などからは出題数が極端に少ないためテキスト対応は特にしないことにします。

15.損金
20.法人住民税・法人事業税

問 34

普通問

答えは4番。該当なしを選べる勇者のみが正解できる問題でした。
(a)防火規制や基準地標準価格は載ってません。これは01.不動産登記のチャレンジ問題の解説をご参考に。
(b)すべての土地には備わってません。
(c)1坪ではなく1㎡です。トラップ!

01.不動産登記
02.不動産価格

問 35

易問

適切は2番。今回数少ない定番問題です。
1は排除の特約は短期型はもともと含まれています。
3は6カ月前に通知しなければなりません。
4はテキストには明確な記載がありませんが、再契約に特に待ち期間は存在しません。

05.借地借家法

問 36

普通問

不適切は2番。一か月分の2分の1以内となる。
1は消費税込み表示にしてあって、トラップ問題。適切です。
3は書面の交付こそ必要ですが内容の説明は不要です。
4はテキスト範囲外でした~(ノД`)・゜・。

04.宅地建物取引業法

問 37

易問

はい、久しぶりの易問ですかね。不適切は4番で、許可申請が必要になります。
農地法については3条4条5条を表で覚える事になるんですけれども、試験対策としてざっくり覚えておいていただきたいのが
市街地(市街化区域)には建物が欲しくて、農業は郊外(市街化調整区域)でしてほしいという点です。
なので、今回の問は届け出だけでは済まずに許可申請が要ります。市街化調整区域だと届出だけで済んだりしますね(^^)/
選択肢3が当テキスト範囲外。すごく細かいところで、おそらく他のどのFPのテキストにも載ってないんじゃないでしょうか(きんざいの別冊を確認しましたがそこにもありませんでした)。要はもともと農地のところを農業用施設に変える外(市街化調整区域)でしてほしいという点です。なので、今回の問は届け出だけでは済まずに許可申請が要ります。市街化調整区域だと届出だけで済んだりしますね(^^)/選択肢3が当テキスト範囲外。すごく細かいところで、おそらく他のどのFPのテキストにも載ってないんじゃないでしょうか。今後の出題率はかなり低めと思われます。

07.都市計画法
10.農地法・生産緑地法

問 38

易問

2が不適切です。これ、なんか堅苦しく書いているんですが「建築物の敷地として利用するために法令によらず造った道路」なので私道ですね。市区町村は管理しません。
暗記で覚えるなら「位置指定道路は私道」で覚えましょう。ちなみに私の自宅も位置指定道路です。非課税になるんですよ(^^)/。良問ですね。
選択肢4はF分野。なんなんですかね?今回分野まぜこぜで出してきますよね?応用力を試されている気がします(; ・`д・´)

08.建築基準法(道路・用途・高さ)
18.不動産の評価(相続税評価額)

問 39

易問

不適切は1。住宅用地とは賃貸アパートや併用住宅も含まれます。他の選択肢はすべて正当です。正統派な出題でした。

12.不動産の取得と保有にかかる税金

問 40

易問

不適切は4。これも直球問題。当テキストの要件箇条書きをしっかり声を出して読み上げていただいた方なら当てられたと思います。
判断に迷ったのは選択肢1でしょうか。買換え特例はたくさんの条件があり、私もテキストに載せきれておりません。
長期保有資産の買換えという条件で10年を超えて保有している必要があります。今後も選択肢に多く登場するなら場所を取って載せたいと思います。

16.特定の事業用資産の買換え特例

問 41

易問

これもまたいつもの出題の仕方じゃないですね。ペースを乱されます。
ですが問題は至極真っ当な基本問題。
ただ、これだけ難問ぞろいの今回で、果たして41問目にきて適切が3つです!と選択できるか。
最近選択問題は0か3かみたいな極端なものが多くないですか?!いじわるですねー(。-`ω-)

(a)通常の権利金を払ってるんで全然OKです。
(b)どちらかが法人で「土地の無償返還に関する届出書」を提出していればOKです。
(c)「相当の地代」を支払っていればOKです。

すべて適切。
正解は3番です。

18.不動産賃貸と不動産収支

問 42

易問

ここからF分野です。
贈与の配偶者控除に係る問題。
店舗併用住宅で持分割合がある場合は住宅利用部分を最大限利用できます。
そして贈与の基礎控除と併用可能です。

3,000万÷2=1,500万円←受贈額
3,000万×40%=1,200万円←控除額
1,500万-1,200万-110万(基礎控除)=190万円

正解は2番です。
基本問題なのでこれ落としちゃうとキツイです。

04.贈与税の配偶者控除

問 43

難問

これは難問にはしたくなかったのですが、テキスト未掲載ですので難問とします。
金融機関にお勤めの方ならよくご存じの法定相続情報一覧図。
各機関での相続手続きで戸籍謄本を何回も揃えるのは大変なので、法務局(登記所)で謄本一式と法定相続情報一覧図を出して一回作ってもらえれば、どこに行ってもその一覧図で足りるようにしますよーっていうものです。当然預貯金のみでも利用できます。そして提出する謄本ですべての相続人が判別できないともちろんダメですね。提出できる法務局はどこでもOKではなく限定されています。
この問題、どこに不適切があんだよっってしばらく探しましたよ。そしたらお父さん、見つかりましたよ(*´з`)紳助さん風
選択肢1が「登記官が一覧図を作成する」となっているので間違いですね。登記官は証明分を付与するだけなので。
なにこれ、問題にする意味ある?(; ・`д・´)
クイズの間違い探しみたいな問題(ノД`)・゜・。
一応法務局のリンク貼っときますわ・・・。

「法定相続情報証明制度」について(外部リンク)

問 44

普通問

不適切は2番。受遺者(遺言で指定された者)には代襲のルールはありません。
選択肢3は日付が新しいものが有効となるので適切。
問題自体は難しくありませんでしたが、
テキスト範囲外の遺言執行者についての選択肢がふたつもあったので普通問とします。
遺言執行者のテキスト入りについてですが、今回の選択肢自体もイメージできるものであり、まだ重要視するほどではないので見送ります(^^)/

08.遺言書

問 45

易問

適切は2番。ここだけD分野でした。未払年金は一時所得っていうのはこれまた金融機関の方は詳しいかな~と思います。
そのほか、1は当然相続、2も財産なので相続、4も遺贈として相続。です。

06.一時所得・雑所得・山林所得
06.相続分・寄与分・特別受益・養子縁組

問 46

易問

適切は4。当テキストの「遺産分割協議が成立してない場合の申告および納付」の通りなのでご覧ください。
ちなみに相続税の物納ですが、原則は現金です。最終手段として物納があると思っておきましょう。

15.相続税の申告と納付

問 47

難問

これは難しいというか稀なケース。適切は3番です。
相続放棄したものが遺贈は受けていて葬儀費用は負担したというもの。
遺贈とは遺言書によって財産を残すことで、法律上、相続放棄していても受け取ることが出来ます。まぁ、財産受け取った上での債務控除ですから可能なワケです。
ちなみに葬式費用というのは火葬代や埋葬費なども含まれますのでお葬式代だけというわけではありません。
ただ、相続放棄をして遺贈を受けるケースというのは債務逃れと取られて訴えられることもあり得るので注意が必要ですね。
選択肢1と2はテキスト掲載。4がこれまた難しいケースで、負担割合が明確な事を証明できる場合はその分を債務控除できます。つまり2分の1ですね。
この問題もひとつ難しい選択肢をぶっこんできた問題でした。むずぅ(。-`ω-)

13.相続税の課税財産と非課税制度

問 48

普通問

まさかの1つの問題なのに3つ計算させるという鬼問題。
ひとつひとつは難しくはないので易問としたいところですが普通問としました。
まずX土地ですが、これは使用貸借に当たりますね。自用地価額そのままです。2500万円。
次にY土地。これは貸家建付地ですね。2000万×(1-60%×30%×100%)=1640万円。
最後にZ土地(借地権)です。これだけ少し引っ掛けでございます。
あーはいはい土地の無償返還ねー、自用地価額×80%でしょー?
ってなってしまうんですが、良く見てください。これは(借地権)です。
そもそも「無償返還に関する届出書」を所轄税務署に出していれば、借地権は0になるのです。
Aさんの父親は借りている方(借地してる方)なのですから0です。そう、0円です。
よって、
2500万円+1640万円=4140万円
正解は3番となります。

18.不動産の評価(相続税評価額)


問 49

易問

これはFP相談っぽい問題。不適切は1です。生命保険金の非課税枠は相続人数×500万円ですね。
2と3はそのまま理解できますよね。ちなみに代償交付金というのは代償分割のことで、会社を相続する場合とか会社割れないですからね。例えば長男が会社を相続して、妹たちには法定相続分のお金を渡すみたいなことです。
4についてもこの通りで、生命保険は受取人固有の財産と言うやつですよ。保険のセールスパーソンが売り文句で良く言うやつですよ。遺留分を主張されたりしないわけですね。

10.遺産分割


問 50

普通問

はい、これはもう定番となりつつある50問目の難問。捨て問です。当てなくていいです。
ちなみに不適切は2番で、普通決議ではなく特別決議じゃないといけないところが不適切です(22.金庫株参照)。
現場からは、以上です!!(`・ω・´)ゞ

22.金庫株
23.会社法

基礎編まとめ

今回は問題の出し方がいつもと変わってすごいやりにくかったですね。
前回同様、うろ覚え斬りや迷彩問題は割と控えめでそこは傾向が似ていますが、全体の雰囲気はガラリと変わった印象。
今回もまた前後関係を何も考えず一問一問評価をしていったので集計が楽しみです。すごい偏っていたらどうしよう(笑)

それでは早速結果発表!!

集計結果!! 易問:22(前回24) 普通問:14(前回14) 難問:14(前回12)

前回9月試験と似てはいるものの難問割合が3割近くに!!(; ・`д・´)
(最初の集計では3割に達したのですが、当サイトでカバー済みの問題があり難問が減りました。)
これって去年1月のあの最悪の試験よりもヒドいぞ!!

(参考)2022年1月実施試験 易問:21 普通問:20 難問:9

そう、去年の1月試験は合格率が低かったのですが難易度判定は決して高くはなかったんです。攻略のしようがあった。
しかし今回のは完全にFPの受験者たちを裏切る出題傾向。前回試験とのバランスは取りつつ難問を増やしてきた感じ。
ただ、難易度の上げ方が強引と言うか、短絡的というか、初見問題や初見選択肢が多すぎです。
きんざいさん、これでは600時間勉強してる受験者たちが報われませんよ(ノД`)・゜・。
こうなると気になるのは応用編だなぁ。応用編を含めた総合的な難易度がどうなるのか。早く分析せねば!!

今回、「到達点」というのを設定してみます。

易問は全問正解。普通問は50%、難問はサイコロ転がしたとして25%(4択の確率)として点数を出してみます。

44+14+6=64点

実際は易問100%というのは難しいと思います。
合格ライン60点を確保するには易問を取り切る必要があると思います。
やはり基礎学力が大事!!
変化球に惑わされずに基礎学力を高める努力をしていきましょう!!

応用編の分析もがんばります!しばらくお待ちください!!
(^^)/

2023年1月実施FP1級学科試験分析(基礎編)” に対して1件のコメントがあります。

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