債券の特徴|FP1級Wiki

債券とは、国や企業などが投資家からお金を借り入れるために発行する、有価証券です。
広く資金調達をするという観点では株と似ていますが、購入時に額面や利率、償還日が決まっている点で大きく違います。
そのため、発行体にもよりますが、株と比べて安全性の高い投資商品と言えます。

債券の分類

大きく分けると債券は以下のような分類になる。

発行体債券種類代表的な債券
政府国債個人向け国債、物価連動国債
政府関係機関政府関係機関債政府保証債
地方公共団体地方債公募地方債、銀行等引受地方債
金融機関金融債利付金融債
事業会社社債事業債、NTT債
外国政府、国際機関など外債円建外債、外貨建外債など

債券のしくみ

発行された債券には、

  • 額面:資金の返済がいくらで行われるか
  • 償還期限:いつ資金の返済がなされるか
  • クーポン:利子がいつ、いくら支払われるか

などが記されている。

償還日を迎えると元利金(インカムゲイン)を受け取れる。償還期限をまたずに転売して売却益(キャピタルゲイン)を得ることもできる。
債券には年二回の利息が受け取れる「利付債」と、お得な発行金額で購入し償還時に額面金額との差額で利益を得る「割引債」がある。

債券市場

債券市場には新規発行債券を売り出す発行市場と、既発行の債権を売買する流通市場がある。
債券の購入単価は億単位と大きいものが大半であるため、債券市場の参加者は機関投資家や金融機関がほとんどである。

発行市場

債券を市場に向けて発行する場合には発行条件が設定されます。

表面利率(クーポンレート)

  • 券面に記載された額面金額に対して支払われる利息の年利率
  • 変動利付債をのぞき、固定金利

発行価格

債券が発行される時の価格で、つまり購入するときに支払う金額。額面金額と同じとは限らない。額面金額100円に対していくらかと表示される。
発行価格が100円より高ければオーバーパー発行、同じならパー発行、安ければアンダーパー発行と言う。

償還期限

額面金額が償還される期日

利払日

利息が支払われる「利付債」の場合に設定。

  • 通常、年2回に分けて行われる
  • 利払日と利払日の間で売買を行った場合。精算時に買い手は売り手に対して日割り分の経過利子を支払う。

流通市場

既発債の流通市場では店頭市場と業者間市場での取引が多く、国債の取引が最も多いのが日本の債券市場の特徴。

  • 取引所市場:取引所の上場債券の取引
  • 店頭市場:相対取引。取引所を通さず顧客と金融機関が直接取引する。
  • 業者間市場:金融機関同士が取引する市場

債券のリスク

投資の世界でのリスクとは、「不確定」といった意味で、得することも損することも変動すること自体をリスクと言います。

信用リスク

債券の発行体の経営不振などの問題で利子の支払いや元本償還不能になるリスクのことを信用リスク(デフォルトリスク)という。
発行体の収益力や格付などで変わってくる。また、発行体が同一であっても発行時期や表面利率などで異なる格付がされることもあれば、発行後に格付が変わる場合もある。

Wiki技能士

格付は最低のDから最高のAAAまで細かく分かれている。
一般に格付けが高いほど債券価格が高く、利回りは低い。
BBB(トリプルB)以上は投資適格債券となり、
BB以下は投機的債券(ギャンブル性が高いということ)となる。
信頼性が低ければ誰も買いたくないので、
利率が高くなってくるという訳ですね♪

金利リスク(価格変動リスク)

市場金利の変動によって債券価格が変動するリスクの事。
一般に、市場金利が上昇すれば債券価格は下落し、市場金利が低下すると債券価格は上昇するとされる。
なぜなら市場金利が上昇する局面なら、固定金利の債券の魅力は下がり、低下する局面なら固定金利に魅力があるからである。

為替変動リスク

外貨建て債券などで為替相場の変動によって、受け取る際に金額が変わるリスクの事。
例えば購入時に円高だったが、償還時に円安になっていたとかそういうリスク。
人気のある国には多くのお金が集まるのでその通貨は強く(高く)なる。

流動性リスク

市場の取引量が極端に減り、売りたくても売ることができなくなってしまったり(不人気な株や債券)、
発行体の突然の不祥事で上場廃止の恐れがでて売りが殺到し、買い手がつかず売れないなどのリスクの事。
信用リスクに似ているところがありますが、要は状況の変動により流動性を失うこと(売買できないこと)を指します。
国債などの場合は途中で売らずとも償還まで待てばいいのですが償還日が無い株などは困ります。

カントリーリスク

外国債券の場合で、発行体の国全体の経済や政治の安定性の変化により資産価値が変動するリスクの事。
国ごとの信用リスクを計るものさしとしてカントリーリスク情報がある。

外部リンク:金融庁

債券の特徴の項目での過去問チャレンジはありません。

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