2025年1月実施FP1級学科試験分析(応用編)

はじめに

2025年1月実施のFP1級学科試験の応用編を振り返っていきます。
基礎編まだ見てない方はこちら→2025年1月実施FP1級学科試験分析(基礎編)

毎度、基本的な話ですが応用編は5部構成。B分野リスク管理を除き(B分野かわいそう)
以下の構成で出題されます。

第1問 Aライフプランニング
第2問 C金融資産運用
第3問 Dタックスプランニング
第4問 E不動産
第5問 F相続・事業承継

今回も試験問題を片手にご覧ください。

分析の便宜上、配点予想もしていますが、
私の配点予想は過去の試験から想像したあくまでも独断です。
他のサイトさんを参考にもしてません。完全なる独断です。
みなさんは他のサイトさんの予想も参考にしてくださいね♪
そして急いで作っているので間違っている点があったら教えてくださいね(*´Д`)

また、ここは当てて欲しい!という問題は確定点として計算し、難易度の指標にしています。
確定点の評価基準は「FPWikiで学習しているFP2級保持者」を想定しています。

それではいってみましょう。

応用編解説

第1問:A分野

問51

まずは穴埋め問題からスタート。配点は1問1点の計5点と予想。
健康保険のパートタイム労働者の取扱いからの出題。割とすんなりいけそう・・・?
答:①20(時間) ②88,000(円) ③2(ヶ月) ④50(人) ⑤65(歳)

①:20時間以上であること。これは基本ですね。当てておかないと。
②:88,000円以上であること。これ記述式なのでパッ!と書けるかどうか。書いて欲しい!
③:これは2ヵ月ですよねー。2ヵ月超が条件です。これも当てておかないと。
④:50人を超える必要がありますね。51人以上、50人超、日本語って覚えにくいですね(。-`ω-)当ててね♪
⑤:保険料について。介護保険の2号被保険者!65歳までですね(^^)/

前回試験ではここのパート、当てさせる気ある?ってくらいのいじめ問題でしたが、今回は批判を受けてか(?)うってかわって超基本問題でした。
これ、全部当てられるよね?ここは確定点5点です('ω')ノ

03.健保・国保・後期高齢者制度(p14)
04.公的介護保険(p21)

問52

年金試算です。今回は遺族年金相談編ですね。遺族厚生年金を求めよという事です。今回軽め?あ、違うぞ。これは妻も年金受給してるパターンだ!過去問屋つぶしですね。
過去問家ではない過去問屋は一掃します!!ってことでしょうか?(意味不明)
でも過去問だけに頼らずFPWikiをしてきた人なら大丈夫。それでは対策ページに沿って進めていきましょう。

私の配点予想は①が4点、②が5点の合計9点とします(式に部分点あり)。

答 ①744,600(円) ②1,310,753(円)

①老齢基礎年金の年金額

未加入期間が30月あって、加入期間450月の内、全額免除期間が24月ある人ですね。ポイントは全額免除です。最近多い?です。
全額免除期間は全額免除とはいえ、国費負担分は年金額に反映してくれるんです。2分の1で計算します。よって以下のとおりになります。

816,000円×{(426月+24月×1/2)÷480月}=744,600円

簡単ですよね(^^)/年金試算はしっかり点数が取れる分野なので、期待を持って勉強していきましょう!毎回出題されますしね。そういう意味でも大事です!

②老齢厚生年金の年金額

老齢厚生年金額の計算はド直球。これは当てないと!

280,000円×(7.125÷1,000)×228月+540,000円×(5.481÷1,000)×258月=1,218,473円(円未満四捨五入)

次は経過的加算。ここで使うのは20歳以上60歳未満の厚生年金の加入月数ですよ!注意!

1,701円×480月-816,000円×(426月÷480月)=92,280円

さて、あとは加給年金ですが、1961年4月以前生まれである必要があるので、支給されません。ギリギリの人!!意地悪ですねー。でもヒントは問題文の経過的加算のところに書いてあります。境目がいっしょなんですね(^^)/

ここは満点取らないといけない出題です。ここを落としてしまった人は応用編対策がまだ足りない人ですね。頑張っていきましょう!確定点は満点の9点です!

01.年金試算(p478)

問53

公的年金の受給に関する出題。穴埋めはこちらも全部で7つ。配点は各1点、計7点と予想。

答:①50(万円) ②標準賞与(額) ③10(万円) ④10(月) ⑤25.2(%) ⑥5(年)

① :在職老齢年金の支給停止は50万円からですね。最近何度も改正が入ったのでみなさんしっかり覚えていたのではないでしょうか!(^^)/
②:12で除すってところで賞与だって気づきますよね。標準賞与額です。これもいける!!
③:支給停止額(月額)=(総報酬月額相当額+基本月額-50万円)×1/2なので、(59万+11万-50万円)÷2=10万円ですね。これも余裕!
④:在職時改定は毎年10月分から!これもFPWiki掲載ですが、少し細かい論点だったかな。
⑤:繰下げは月0.7%です。3年繰下げだと0.7×36月です。25.2%!!これも当てないといけないですよ~(^^)/
⑥:遡及はFPWiki対象外でした。5年遡及できるので、その時点までの繰下げがあったものとみなして一括支給されます。これは外してもしょうがないm(_ _)m

ここは簡単な問題が多かったですが、⑥は範囲外。④は対応していますが、記述式だと細かい論点は難しいですよね。確定点4点としておきましょう(^^)/

09.在職老齢年金(老齢厚生年金)p52
08.年金の繰上げ繰下げ支給p50

第1問のまとめ

第1問の確定点は合計18点。満点でもいいくらい。今回はかなりサービスでしたね。この調子でいきましょう!!٩( ''ω'' )و

第2問:金融資産運用

今回は上場株式と国債・公社債への投資について悩むAさんの問題。Aさん今回は少しお悩みの方向が変わりましたね。 

問54

財務データ分析その1ですね。自己資本当期純利益率って書き方してきてムカつきますが、これはただのROEです。当期かどうかとか関係ないんであまりROEをこういう表記にはしないと思うのですが、これは意地悪ということでいいと思います。きんざいからのハラスメント、きんハラです。きんハラ。さぁ、負けないで頑張っていきますよ!!
配点は各1点、合計7点としました。

答:①6.91(%) ②財務レバレッジ ③3.73(%) ④0.73(回) ⑤2.52(倍) ⑥151.01(%) ⑦31.07(%)

①:ROE=当期純利益÷自己資本×100です。自己資本は純資産-新株予約権-非支配株主持分などで導き出せますよ(∩´∀`)∩
②:ROEの3指標分解は簡単ですね。財務レバレッジです!これは当てないと!
③:売上高純利益率は当期純利益率÷売上高×100ですね。計算自体は簡単です(^^)/3指標の場合はROEの間に「売上高」と「使用総資本」が入ります。覚えよう!
④:使用総資本回転率は売上高÷使用総資本です。使用総資本とは表で言うと資産の部合計の事ですよ(∩´∀`)∩
⑤:財務レバレッジは使用総資本(資産)÷自己資本です。自己資本は①と同じ考え方ですよ。ここまでの一連はすべて当てて欲しいですね。
⑥:22.決算書の分析から負債比率です。負債÷自己資本×100ですので225,000÷149,000×100=151.01%ですね。
⑦:配当性向は配当金÷税引後当期純利益×100です。税引後当期純利益はそのまま当期純利益を当てればOKです!

負債比率がまたでました。財務データ分野の幅を広げてきている感じがしますね。22.決算書の分析ページも学習に組み込んでください。満点でもいけそうですが、ひとつ落とす余白を残して確定点6点にいたします。

03.財務データ分析(p488)
10.株式投資の企業分析(p175)
22.決算書の分析(p318)

問55

財務データ分析が続きます。今回は損益分岐点比率です!!覚えるの大変だよね(ノД`)・゜・。
当てられるかな?いつものとおり変動費は売上原価に等しく、固定費は販売費および一般管理費に等しいものとなっています。
これは2020年応用編の再来です。今までにない出題だったため当時難問指定した問題。みんなFPWikiで対策してくれてるかなぁ。

でもこの問題の一番のポイントはね、Y社のデータを求めるってことなのよ!ここまで散々X社の数値を求めさせてきて、ここにきて急にY社なのよ!これに毎回やられてX社の計算しちゃうのよ~(ノД`)・゜・。

配点予想は式4点、答え3点の合計7点とします(式部分点あり)。

答 81.45(%)

損益分岐点比率を求めるには、売上高、変動費、固定費が必要です。このパターンでは変動費と固定費を導き出さねばなりません。これは11.損益分岐点分析(p180)にそのまま掲載されていますが、久々登場の難問ですので、このまま解いてみます。

まずは固定費。売上総利益-営業利益=販売費・一般管理費(つまり固定費)が出せます。
124,000-23,000=101,000

次は変動費。売上高-売上総利益=売上原価(つまり変動費)
310,000₋124,000=186,000

これで売上高、固定費、変動費がそろいました。

売上高=310,000
固定費=101,000
変動費=186,000

損益分岐点比率には解き方が2パターンありますが、限界利益=売上総利益なので、限界利益は計算不要になります。私は以下の解法でやります。

限界利益÷売上高=限界利益率
124,000÷310,000=0.4

固定費÷限界利益率=損益分岐点売上高
101,000÷0.4=252,500

損益分岐点売上高÷売上高×100=損益分岐点比率
252,500÷310,000×100=81.45%

模範解答と解法は少し異なりますがこれも正しい損益分岐点比率の解法です。

固定費と変動費の導き方までしっかり覚えていた方は勝者ですね!こぶしを振り上げて勝ち名乗りを挙げる権利があります(^^)/
FPWikiユーザーは満点取れる問題ですが、確定点としては5点くらいにしておきましょうかね(∩´∀`)∩

11.損益分岐点分析(p180)

問56

信用取引に特化した問題が出ました。信用取引は解説していますがどこまで対応できるか。行ってみましょう!
配点予想は各1点の計6点とします。

①3(年) ②0.05(%) ③5(万円) ④3(億円) ⑤劣後 ⑥イールド・スプレッド

①:3年ですね。余裕過ぎる問題。FP1級とは思えない。
②:個人向け国債の下限金利は0.05%ですね。変動してもそれ以下にはならないです。これも簡単。
③:新窓販国債(現場では利付国債っていうよね)は5万円からですね。これも簡単すぎてFP1級じゃないみたい。
④:1申し込みあたり3億円が限度。そんなすごいお客さんからお預かりしたことないからこれは知らない人も多い?
⑤:急に出ました劣後債。FPWiki対応外でした。ソフトターゲットだったハズが急に射程範囲外から狙撃されたような気持ちです。難問。
⑥:これはイールドスプレッドですね。そのまま解説されてるような文ですが、ピンと来たかどうかですよねぇ。勉強量と実務体験の差とかが出るのかなぁ。

FPWiki対策範囲はすべて当てて欲しいところですが、確定点4点としておきましょうかね。4点取れておけば次に繋げます!٩( ''ω'' )و

08.いろいろな債券の種類(p166)
10.株式投資の企業分析(p175)

第2問のまとめ

確定点は15点です!!第2問は損益分岐点分析ですね。ここを取れたか落としたかで大きく差が出たと思います。全体として難易度は随分低めでしたね。

第3問:タックスプランニング

前回出なかった略式別表四が来ました!X会社の確定申告資料を読み解いていくぜ!!٩( ''ω'' )و

問57

さぁさぁ来ました略式別表四。各問1点ずつの計6点予想。
ほら応用編対策ページを開き給えよ。攻略してまいろー(∩´∀`)∩

①1,900,000(円) ②500,000(円) ③1,500,000(円) ④120,000(円) ⑤122,520(円) ⑥11,750,000(円)

①:「損金経理をした納税充当金」は「見積納税額」を書き写すのみです。書写問題です。
②:償却超過額なので超えたのは建物。800万引く750万なので50万ですね。
③:1万円以下の飲食費は控除し、残りの額に対して800万控除するか、1万円を超えた飲食費の50%を控除するかを選択する。今回は800万控除が有利になるので⑴150万が正解。
  1千万円-50万円=950万円 
  ⑴950万円-800万円=150万円
  ⑵950万円-(600万円×50%)=650万円
④:被支配目的株は20%を計上。60万円×20%=12万円。
⑤:所得税と復興特別所得税額をすべて足すだけです。3万+630+4万+1,890=122,520円
⑥:表がすべて埋まりましたので足し算引き算するのみです。加算12,477,480-減算11,607,480+所得税額122,520=11,750,000円です。

今回は変化球ゼロですね!FPWiki利用者は全問正解ですよね?!ね?!満点いきましょう!確定点6点です('ω')ノ

05.略式別表(四)(法人税の計算)

問58

問57からの流れで法人税の計算になりますね。ここは式4点答え3点で予想配点7点としました(式は部分点あり)。

答 1,647,400(円)

800万までは15%で計算、それを超える分は23.2%で計算し、出た税額から税額控除や源泉所得税などを引けば完成となります。税額控除はもちろん控除ですし、源泉所得はすでに支払ってるから引くわけですね。

8,000,000×15%+(11,750,000₋8,000,000)×23.2%=2,070,000
2,070,000-300,000₋122,520
=1,647,400円(100円未満切捨て)

難しい事をしているようでこれだけの事なんです。何度も練習して身体に染み込ませましょう!!

05.略式別表(四)(法人税の計算)

ここは満点いきましょう!
ということで確定点は合計7点です('ω')ノ

問59

企業の法人税特別控除関係の問題が出ました!やった!FPWikiの得意分野だ!!いってみましょう٩( ''ω'' )و
配点予想は各1点、合計7点とします。

答 ①1.5(%) ②10(%) ③くるみん ④45(%) ⑤35(%) ⑥20(%) ⑦5(年間)

①:賃上げ促進税制からの出題。中小企業は1.5%で15%の控除が受けられます。
②:教育訓練費は5%増加で10%控除となります。
③:子育て推進企業認定や女性活躍推進企業認定の事を、それぞれ通称くるみんとえるぼしって言うんですけど、まさか名称を問題にするとはねぇ('Д')
④:法人税の20%までの範囲とはなりますが、給料上乗せ分の最大45%までが控除になります(^^)/
⑤:今度は中堅企業ですね。給与支給増加額の最大35%が税額控除できます。
⑥:④で書いちゃいましたが法人税の20%までが上限になります。
⑦:中小企業では5年繰越が可能です。

④のみ少し腑に落ちない点はありますが、書籍ページの都合で名称をカットしてしまっていたので対象外と判断しますm(_ _)m
他はすべてFPWikiサポート内です。しっかり利用してくださってる人なら全部行けたでしょうけど、少し弱気に確定点5点くらいにしておきますかね。⑦あたりは試験当日、記憶抜けちゃってるかもしれないですからね。

17.(法人)税額控除・特別償却(p301)

第3問のまとめ

第3問はFPWiki大活躍!!と言ってもいい内容。しっかりできた方は満点でしょう(^^)/今回の確定点は18点です!!ここで取れなかった人はテキスト買ってください!なんちゃって(^^♪

第4問:不動産

駐車場の土地を売り、新たに土地を取得して賃貸マンションを建築するAさんからの相談。

問60

建築基準法の規定と事業用資産の買換え特例からの問題ですね。なんかもう定番ですよね。
配点予想は各1点ずつの合計7点。

答 ①北側(斜線制限) ②天空(率) ③10(m) ④1(年) ⑤5(倍) ⑥300(㎡) ⑦2(ヶ月)

Ⅰ:建築基準法の規定

①:斜線制限には3つあります。道路、隣地、北側です。隣地は空の確保。リンチは閑静な住宅街には無い、逆に北側は住宅地にあります。商業地に無いのは北側です。
②:適用が除外されるのは天空率の確保ですよね。これは定番。
③:これは簡単10m。当てずっぽうでもいけたんじゃないですかね。10mか12mがどうせ頭に浮かびますよね?(∩´∀`)∩

ここは全部当てられたと思いますヾ(≧▽≦)ノ

08.建築基準法(道路・用途・高さ)(p344)

Ⅱ:特定の事業用資産の買換えの場合の譲渡所得の課税の特例

④:1年以内に事業に使用する必要がありますね。
⑤:面積5倍以内ですね。
⑥:長期保有資産の買換えは7号買換えといって10年以上300㎡以上が条件となってきます。少し細かい論点。
⑦:同年中に譲渡と取得が成立する場合、2ヵ月以内。これはサポート外でしたm(_ _)m

ここは④と⑤が取れていれば上々。⑥も取れます。⑦はすいません(ノД`)・゜・。

16.特定の事業用資産の買換え特例(p373)

ここもかなり難易度抑えめでしたね。確定点5点にします(^^)/

問61

課税長期譲渡所得の問題です。来ましたね。FPWikiユーザーの加点ポイント!!がんばりましょう!!
このパターンは前回とまったくいっしょですよ(^^)/
配点予想は①、②それぞれ4点(部分点あり)。合計8点です。

答 ①21,600,000(円) ②4,388,000(円)

①課税長期譲渡所得金額

これはFPWiki応用編対策の④事業用資産買換の特例(80%繰延)パターンで解きます。

譲渡価額-取得価額(譲渡価額が上限(上記の問題で言うと1億円))×80%
100,000,000円-95,000,000円×80%=24,000,000円

取得費や譲渡費は、繰延したことが影響するため、繰延で得した分の割合をカットするイメージ。
(譲渡資産の取得費+譲渡費用)×(繰延後の譲渡価額÷譲渡価額)
(100,000,000×5%+5,000,000)×(24,000,000÷100,000,000)=2,400,000

算出した費用を引きます。
24,000,000-2,400,000=21,600,000円

②所得税および復興特別所得税、住民税の合計額

繰延パターンは、税率は一般税率になりますので所得税15%、住民税5%です。復興特別所得税も忘れずに。

まずは所得税と復興特別所得税。
21,600,000×15%=3,240,000円
3,240,000×2.1%=68,040円
足し合わせます。
3,240,000+68,040=3,308,000円(100円未満切捨て)

所得税が終わりました。次は住民税。

21,600,000×5%=1,080,000円

最後は所得税と住民税を足し合わせます。

3,308,000+1,080,000=4,388,000円

これまた一切変化球なしのストレート球!!大振り三振してませんよね?!

確定点は満点の8点です!!

02.課税長期譲渡所得の計算(p483)

問62

甲土地での建築についての問題。配点予想は①2点②3点の合計5点にしてみました。

答 ①400(㎡) ②1,584(㎡)

①建蔽率の上限となる建築面積

今回は近隣商業地域。近隣商業地域は防火地域内に耐火建築すれば100%になります。

400㎡×100%=400㎡です。

簡単すぎて書くのが怖くなった人・・・いたかも?:;(∩´﹏`∩);:

②容積率の上限となる延べ面積                 

今回は特定道路が近くにあるので容積率制限の緩和を考慮して計算します。

問題文にある計算式のaには12、bには70が入ります。
(12ー前面道路幅)×(70-特定道路までの距離)÷70=前面道路に加算できる数値
(12ー6)×(70-63)÷70=0.6

通常の容積率の計算式に0.6を加えます。

(0.6+6)×(6/10)=3.98=398%

指定容積率と比較して低い方が採用となります。

400%>398%

398%を採用します。

400㎡×398%=1592㎡

ここもストレート。今回の試験、結構狙い目なのかな?確定点5点!!

04.建蔽率/容積率の計算(p492)

第4問のまとめ

確定点18点。今回の応用編、いまのところ引っ掛けも意地悪もほぼ無し。合格の神が降臨してきているのか!!

第5問:相続事業承継

最後は相続の問題になりました。久しぶりかな?本番試験ではどっと疲れが襲ってくる時間帯でのラスボス的存在!HP・MPを惜しまずに全力でぶつかりましょう!!

問63

さぁ、まずは小規模宅地の特例。使用上限を求める問題。予想配点は4点としてみました。

3つを併用する場合は以下の式を用います。

特定事業用等宅地(400㎡限度)×(200÷400)+特定居住用宅地(330㎡限度)×(200÷330)+貸付事業用宅地(200㎡限度)≦200㎡

特定事業用宅地は乙土地の100㎡です。特定居住用宅地ですが、これは賃貸併用ですので・・・。
床面積で土地を按分する事になります。3階建てで総床面積360㎡。内、居住用が120㎡、賃貸部分が240㎡。つまり3分の1が居住用ですね。

198×1/3=66㎡
198×2/3=132㎡

貸付事業用は132㎡と出ましたが、先ほど伝えたとおり上限があります。上の式に事業用宅地と居住用宅地の土地面積を当ててみます。

100×(200÷400)+66×(200÷330)+貸付事業用宅地(200㎡限度)≦200㎡
50+40+貸付事業用宅地(200㎡限度)≦200㎡
200-90=110

110㎡が上限となりますので最大の110㎡が答えとなります。

3つの併用式が頭に浮かばないようだとまだまだ修行が足りないかもしれません・・・。
しっかり履修してきている人には充分解ける問題。確定点4点とします。

19.小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例

問64

相続税の総額計算。ここが最大の山場です!!がんばって!!
予想配点は①が4点②③各3点で合計10点(いずれも部分点あり)にしてみました!

①1,850(万円) ②640(万円) ③202(万円)

①相続税の総額

相続税の総額計算では、一旦それぞれの実際の取り分とかは考えずにすべての課税価格から基礎控除をして、法定相続人が法律どおりに受け取ったらいくらになるかで計算します。課税価格1億7400万円だった場合と問題文にありますので、これを基礎として進めていきます。

まず相続人数ですが4人(妻B・長男C・孫E・孫F)です。基礎控除額を計算します。
(養子ひとりは認められます。孫Fは権利重複してますが、控除額には影響しません)

3000万+(600万×4人)=5,400万円

合計課税価格から控除します。

1億7400万₋5,400万=1億2,000万円

この1億2,000万円を相続人が法定相続分で受け取っていきます。問題用紙の相続税の速算表を使います。

妻B:1億2,000万×1/2×30%-700万=1,100万円
長男C:1億2,000万×1/8×15%-50万=175万円
孫E(養子):1億2,000万×1/8×15%-50万=175万円
孫F(権利重複):1億2,000万×1/4×15%-50万=400万円
(養子であり代襲相続人でもある孫Fの配分が他の子の倍(1/4)になっています)

これらを足し合わせると相続税の総額の完成です。

1,100万+175万+175万+400万=1,850万円

相続税の総額は1,850万円となりました。

②長男Cさんの納付すべき相続税額

ここからは各相続人が実際に相続税をいくら負担すればよいかを計算していきます。

長男Cは1億7,400万円の相続財産のうち、6,960万円を相続しています。相続税の総額は1,850万円です。

1,850万×(6,960万÷1億7,400万)=740万円

特に何もない人ならここで終わりなんですが、長男Cさんは相続時精算課税制度を受けていて先に3,000万円に対しての贈与税を支払っているんですね。相続時精算課税制度では2,500万円を超えた分については一律20%の贈与税を支払います。ですからこの分は支払わなくてもいい部分になるので差し引きます。

(3,000万-2,500万)×20%=100万円

740万円~100万円=640万円

以上となります。相続時精算課税制度は今後は基礎控除110万円と併用になってくるので、この問題は計算がややこしくなりそうですよね・・・:;(∩´﹏`∩);:

③孫Eさんの納付すべき相続税額

次は孫Eさん。孫Eさんは1,740万円を相続しています。同じように当てはめてみましょう。

1,850万×(1,740万÷1億7,400万)=185万円

今度はここに未成年控除と孫養子の2割加算が入ります。
孫Eは16歳です。「♪孫はまだ、16だから~♪」(∩´∀`)∩
1歳あたり10万円控除されます。

(18歳-16歳)×10万円=20万円

2割加算を考慮して計算します。

185万+(185万×20%)-20万=202万円

2割加算と未成年者控除のどっちが先か。順番を間違えると詰みます。応用編対策ページでしっかりおぼえましょう٩( ''ω'' )و

問64まとめ

ここはもう、どれだけウチの応用編対策ページをしっかりやってくれていたか。そこに尽きると思いますねー。①と②は当てていただきたい。③は2割加算と未成年者控除の順番までパッと浮かんだかどうか、でしょうか。満点取れておかしくない問題でした。でも確定点は控えめに8点といたします(^^)/

06.相続税の総額計算(p502)

問65

さぁ最後は穴埋め問題。相続開始後の手続きについてということです。予想配点は各1点の合計6点です。

①特別(代理人) ②4(ヶ月) ③3(年) ④10(万円) ⑤0.4(%) ⑥相続人申告(登記)

①:特別代理人。FPwikiサポート外でしたm(_ _)m
②:「D分野11確定申告・青色申告」に掲載。準確定申告は4カ月です。
③:令和6年4月施行の相続登記義務化が出てしまいました。3年以内に登記しないといけません。
④:登記しないと10万円以下の過料の可能性があります。
⑤:ここもサポート外をやられましたm(_ _)m相続登記の登録免許税は0.4%で通常より低く設定されています。
⑥:相続人申告登記。これまた新登場でした・・・。ここは難しかったm(_ _)m

ここは新しい論点祭りとなりました(>_<)
相続義務化は気にはしていたものの、応用編で初登場となってしまいましたね。
②以外はもう確定点にできない状況ですね。敗北です。
ここは確定点1点としておきます!

11.確定申告・青色申告(p280)
01.不動産登記(p321)
12.不動産の取得と保有にかかる税金(p357)

第5問のまとめ

確定13点。問63を仮に落としたとしても9点。それでも今回は充分だと思います。ここまでよく頑張りました!٩( ''ω'' )و

応用編まとめ

ここだけは押さえて欲しい点である「確定点」を集計してみると、以下のとおりになりました!(カッコ内は前回試験)

  • 第1問 18(11)
  • 第2問 15(17)
  • 第3問 18(12)
  • 第4問 18(19)
  • 第5問 13(18)

合計  82(77) 点

おぉー!超高得点!前回も高得点だーって騒いだのですが、それを上回る点数でしたね(>_<)
初見問題は最終の問65だけで、他は基本に忠実でした。応用編対策をやっておけば、ある程度付け焼刃でも行けたと思います!!

「基礎編・応用編」総評

基礎編まだ見てない方はこちら→2025年1月実施FP1級学科試験分析(基礎編)

基礎編は、易問24 普通問11 難問15でした。
今回の基礎編は少し癖があったものの基本問題の数が多かったため高得点回でした。
「確定点」は易問を全問正解、普通問を半分正解、難問は25%正解として67点(四捨五入)!!

応用編については例年にも増してド直球。定番の中でもさらに定番!!と言える問題が多く今回は過去高得点。確定点82点をマーク!!

最終結果は67+82=149点

今回はすごいぞ!!みんなで合格!!特にFPWikiで応用編対策してればかなりの合格!!怒涛の合格!!み〇〇学園!!(あ、すいません)
今回は合格率も過去最高をマークする可能性がありますね。

わたしは18~23%当たりを予想します。(前回20%くらいいくかも?って言って15.95%でした(*´▽`*)テヘ。)

昨年1月の鬼の合格率8%試験の後は合格率高めが続いてますね。勝手な予想ですがイージー回は今回までかな?
受検者数減を意識しての事だったのかなと思いますが、恐らく5月試験からはまた調整が入り始めるでしょう。

難易度調整は恐いところではありますが、そもそも試験には相性もあります。毎回言う事ですが、やはり常に受け続ける。
ライフワークのように受け続ける。継続的に自分自身に刺激を与え続ける。その緊張感を保ち続けている人が結果的に強いです。
維持と継続。そして向上です。頑張っていきましょう!!

合格したみなさん、おめでとうございます!!運を掴んだ皆さんは、この勢いで実技も受かっちゃいましょう♪

残念だったみなさん、FP試験はまだまだ続きます!
学習期間が長い方が合格後も知識が定着してますよ!!毎回言うけどこれはほんとです!!

次は5月試験。本来5月試験というのは販売テキスト適用期間の最終回となるので、一番やりやすい試験なんですよ♪
年金額もそのまま適用で、令和7年度年金額で計算するのは9月試験からとなります。
次回受検予定の方は一年間の集大成のつもりで挑みましょう!!

※急ピッチで仕上げましたのでコピペでおかしくなっていたり間違っている箇所がありましたらお問い合わせ・DM等でお知らせくださいm(_ _)mやさしめに

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