2022年1月実施FP1級学科試験徹底分析

大変巷をにぎわせている2022年1月実施の学科試験。果たしてどこまで難しいのか。合格はムリゲーな試験だったのか。
冷静に分析した結果を今回ご報告したいと思います。
まず私自身ですが、もし受けていたら落ちていました。これは間違いないと思います。そういう試験でした。

いつものセオリーを破壊した試験

通常のFP1級学科試験は、基礎編が50点、応用編70点の120点で合格を目指すのがセオリーとされています。
ですが今回は、応用編のほうが難しい試験でした。つまり加点を稼げる箇所がなくなってしまったのが高難度の背景にあります。

自分自身で問題を試してみまして、問題の種類を3つに分けました。

テキスト勉強では絶対に解けなかった(載っていない)問題「難問」、
テキストには載っているので頑張れば解けたかもしれない問題「普通問」、
テキストで基礎が身についていれば解けたであろう「易問」。

これを基に合格ラインがどの位置にあったのか。
検証いたします。

ただし、検証とはいっても細かく解説する訳ではありません。過去問解説サイトは素晴らしいところがたくさんありますからね♪
ここでは、実際に2022年1月試験を受けた方々で、あまりのダメージでFPの勉強がつまらなくなってしまったり、嫌になってしまったり、
怒りでFPが嫌いになってしまったり、あるいは難しすぎてあきらめてしまったり。
そんな方がいらっしゃったら、これを読んで少し希望が持てたり、元気が取り戻せたり、面白がってもらえたらうれしいなと思い書いてみました。
けして勉強にはならないと思いますので、コラムを読むようなつもりでお暇つぶしにご覧ください。
ですが、結構な量です。作成に一日つぶしました(笑)

1.基礎編の検証

基礎編も応用編ほどではないですが、それでもびっくりするような難問奇問が飛び出しました。
飛び出しましたが、実はこれは毎回の事でもあります。
今回初めて挑戦された方は過去問は既出であり、すでに奇問では無くなっているからです。
私も過去に敗北した試験で「サイコロジカルラインって、何だよ?!」と試験中に叫びたくなったことがありますから。

基礎編試験には必ず、きんざいのテキストに載っていない問題が数問出題され、
私の持論では50問中10問は解かせない問題「難問」が登場すると考えています。
FP試験は60点(計120点)が合格ラインとなっていますが、
50問中30問というよりも、実質40問中30問なのです。
100点満点でいえば75点が合格ラインと考えてください。
難問10問を解く方法を考えて全50問から60点を取ろうと思うよりも、
その10問を捨てて全40問から75点を目指そうと思う方がずっと気持ちが楽になります。
10問は捨てても2.5問は当たるワケですから(25%)。

さて、今回の出題難易度の内訳をお伝えします。
細かい説明は後にして、ひとまず番号で。

難問 計9問 
10 11 14 16 20 28 33 35 41

易問 計21問
1 2 4 5 8 9 13 15 24 25 26
30 31 34 37 38 39 43 45 48 49

普通問がそれ以外の20問となります。

つまり今回は9問が捨て問。
しっかり基礎を身につけている方なら21問は取れているので、残り20問の戦いだったことが分かります。
ちなみにその20問がまったくわからなかった人でも、4択ですから25%の確率で難問と普通問と合わせれば7問は誰でもあたります。
ということは、合計28問は基礎力だけでも取れていたという事。
本来目指すべきだった基礎編50点は充分越えることができる試験でした。
(ただ今回応用編が難問だったので56点ではダメだったんですが・・・。)
もし今回、合格にたどり着けた人がいたとしたら、応用編をヤマ勘で当てた人か普通問20問をしっかり戦えた人なのかもしれません。

では、文量が多くなってしまうので短評とさせていただきますが、今回の問題を振り返っていきます。
よろしければ問題用紙を手にしながらお読みください。

基礎編の短評

問 1

易問。6つの係数は定番で、3級2級取得から学んでいるハズ。係数を2つ使う問題ですが、ここは落とせません。

問 2

易問。任意継続被保険者の問題。全被保険者の平均と比較して多い額というのは1級らしくない乱暴な設定です。ここも落とせません。

問 3

普通問。どのテキストにもあまり載っていない障害等級の問題。ただ、常識的な判断で当てることはできた問題です。

問 4

易問。最初の離職の受給期間中にまた離職しているので基本手当や再就職手当を引いた残日数分が支給されます。常識的判断でも解けます。

問 5

易問。これは超簡単。子どもがいるのですから5年で終わりません。

問 6

普通問。テキストに載ってないわけではないのですが、めったに出ないところです。330万って中途半端な・・・ねぇ?

問 7

普通問。任意解約は一時所得となる。だけど、60歳とか書いてて引っかけっぽい雰囲気(退職所得?)で出してきているので易問にはならず。

問 8

易問。フラット35の返済は100万円以上で定番(WEBは違うけど)。フラット35は頻出なので落とせません。

問 9

易問。保険会社の健全性の問題。3つとも〇というのは勇気がいりますが、問題自体は簡単。当てたいところです。

問 10

難問。というかテキストにない問題。保険業務に携わる人なら解けたと思いますが・・・。

問 11

普通問。金融類似商品の問題。そう難しくもないかもしれませんがどれを選ぶか混乱するんですよねぇ。

問 12

普通問。難問でもいいかもしれませんが、消去法でいくと少なくとも3か4まではたどり着けないといけませんね。

問 13

易問。人身傷害保険は自分たちのための保険。基本的な問題になりますね。

問 14

難問。もうこれはもろ難問。初めて出てきました。ただ、消去法でたどり着けた方はいるかもしれません。

問 15

易問。良く出る問題ですし、常識で考えて覚えやすい項目でもあるので、ハズした方はこれを機に覚えましょう。

問 16

難問。テーパリング?と思わずツイートしてしまう初出場の問題。日本の金融政策は良く出ますが、米国のはあまり見ないですね。

問 17

普通問。信託商品は良くでますしテキストにもあるのですが、いままでにあまりない出し方ですね。普通問としました。

問 18

普通問。これもまたテキストにもある項目ですがインバースなど見ないワードも。ただ、この中だと4番は選択しやすい問題ではあります。

問 19

普通問。これもまたテキストにはありますがストリップスなど見ないワードが。このあたりの連問で混乱させられた人もいるかも。

問 20

難問。問18、19で混乱させ始めてからのとどめの難問ですよ。私答え見てからでも30分掛かりました。試験時間終わるわ。

問 21

普通問。ただテキストにはこの正解は書いてないと思います。でも、つみたてNISAですら1,000円単位なので常識的判断で当てれたかも。

問 22

普通問。シャープレシオはみなさん必死に練習したと思いますが、トレイナーレシオが来るとはねぇ。でも2択になりますからね。当てれる。

問 23

普通問。難問にするか迷った問題。でも消去法である程度絞っていけるかなあと思います。

問 24

易問。インサイダー取引はニュースとかで皆さんおなじみですよね。金融関係の受験者が多いと思いますが業界人なら尚更と思います。

問 25

易問。たとえ非居住者であろうが日本で得た所得は日本に納税するという事ですね。引っかけもありませんでした。

問 26

易問。申告書を先に提出しているので、あらかじめ退職所得控除をして税金を引いたものが振り込まれます。

問 27

普通問。易問でもいいかもしれません。一時所得が最後に残るばあいは2分の1は最後に行います。

問 28

難問。離婚のケースと死別のケースは違うんですよという問題で、テキストにあるのですがあまり出ないところなので難問としました。

問 29

普通問。確定申告書に書いても特別徴収は義務なので変えられません。珍しい出題ですが日常的な問題でもあるので普通問としました。

問 30

易問。備忘価額は売掛金の場合のみです。備忘価額はこの問題でみんなが意識するところなので正解にたどり着きやすいです。

問 31

易問。資本金1億円以下(中小法人)は全額損金処理可能です。

問 32

普通問。簡易課税制度の問題。消去法でたどり着ける感じですが、正解の2番を直で選ぶのは難しい。

問 33

難問。中小企業の優遇制度はこのところ新設や改正が多く、当サイトも調べて予想していたのですが、予想の範囲外でした・・・。

問 34

易問。宅地建物取引業法の媒介契約は定番問題です。落とせないところ。

問 35

難問。これはほんと難問。ググってもらうとわかりますが、法律のグレーな判断で一般化している申出なのかもしれません。

問 36

普通問。高度地区と高度利用地区の違いってところまで学習してる方なら解けたと思います・・・。私はムリでした(ノД`)・゜・。

問 37

易問。セットバック予定部分が境界線となります。

問 38

易問。届け出れば足りるってなんか急に語彙力低下した感じ。難易度調整したのでしょうか?

問 39

易問。賃貸マンション等の宅地は適用されないこともないっ!(ぺこぱ)なので2番が不適切ですね。基本、居住用であればいい。

問 40

普通問。ほどよい難易度の問題。借地権は対象になる。生計を一にしてると対象外。更地の条件・・・。しっかり把握してる人は当てられましたね。

問 41

難問。わかっている人にとっては計算はなんてことないのでしょうが、みんな面食らったと思います。焦ります。

問 42

普通問。贈与税の問題。F分野はそもそも難しいですが、今回は全体的に割と優しかったと思います。この問は通常レベル。

問 43

易問。直系尊属3種の教育資金贈与の問題。管理残額にはいろいろ改正があって複雑になりましたが逆に備えていたはず。旬な問題で易問。

問 44

普通問。正解は難しいのですが、消去法でたどり着ける問題。易問とも難問とも言えるので普通問。

問 45

易問。年上をこどもにできるかという問題。易問。

問 46

普通問。あまり出題されない特別寄与。相続人ではない親族を救うためのものですが、親族以外と誤認してる人は外してしまったかも。

問 47

普通問。易問でもいいかもしれませんが、他の選択肢も良く作られていて迷いやすかったよね。相続登記は自分のことなので債務じゃないね。

問 48

易問。易問なんですが、この終盤問48にきての0を選択する勇気。1級試験はこういう事を平気でしてきます。自分だけを信じてください。

問 49

易問。これも基本的な問題で1級目指すなら押さえておかないといけないところ。3ヵ月だけど毎日じゃないよね。うろ覚え斬り問題。

問 50

普通問。これはですね。きんざい実技の勉強してる方には初歩の初歩、易問なんですよ。ただ、学科の勉強している人にはなじみがないので普通問。

基礎編総評

普通問、難問をひとつひとつ分析していくと、元々専門分野の方で得意な人や、
あるいはもう少し勉強していたら理解できていた問題もあったというのが見えてきたと思います。
易問は全部おさえたとして、ひっかけにひっかかりやすい私が加点を狙えた問題は、
3、10、11、12、18、21、22、27、29、44、47、50
以上の12問ですかね。
すると易問21問+12問で33問正解。
そして残る17問を4択で鉛筆転がしたとすれば4問正解。
74点という事になってしまいますが、
もちろん本番の緊張その他もろもろでこのパフォーマンスは出せてなかったと思います。

私はうっかりやの緊張しぃなので10点落として64点くらいかなぁ。

基礎編もけして簡単な問題ではありませんでした。
でも、こうやってひとつひとつ見ていくと、
基準の60点、あるいは実質的及第点と言える50点、
このあたりは充分狙える問題構成ではあったと思います。

基礎編は。そう、基礎編は。

2.応用編の検証

今回の応用編は本当に過去問修行者全員にザラキを掛けるような、容赦ない悪魔のような問題でした。
いままでの応用編は、まず問題構成がわかりやすく、はいここは穴埋め問題、はいここから計算問題、というようにきっちり分かれていて頭の切り替えがしやすかったんですが、この試験はそれがごちゃ混ぜ。穴埋めに計算をたくさん持ってきていて時間を取らせるものが多かったです。
そこにきての、引っ掛け問題、初見問題の連続コンボ。1発KOでFPをあきらめてしまう方が出てくるのもうなずける今回の試験でした。

ただし、ここから希望は見いだせないのか?本当にもう無理なのか?

ひとつひとつ検証していきたいと思います。
その前にひとつ。今回の配点予想ですが、いままでよりも計算問題が増えたために今までのルールに当てはまりそうもありません。
今回だけ特別ルールで予想しています。それも含めてやっていきますのでよろしくお願いします。
原則、穴埋め1点、計算して穴埋めする問題が2点、それ以外が高得点問題。
そして問題は5部構成ですが、基本的には部門ごとに20点になるハズです(今回若干例外ありそうですが)。

基本的な話ですが、応用編は5部構成。B分野リスク管理を除き(B分野かわいそう)

第1問 Aライフプランニング
第2問 C金融資産運用
第3問 Dタックスプランニング
第4問 E不動産
第5問 F相続・事業承継

この構成で出題されます。
少年漫画的にはキン肉マンの王位継承戦みたいで燃える展開ですが、
実際は1人で5人と戦うのでFP1級試験は辛いです。

第1問

問 51
先鋒ライフプランニングの出だしは静かにスタートした感じ。まだ不穏なところはありません。
ただ、4月改正が出てきているので「未来の問題だしてきたかー!」ってなった人はいたと思います。
でも1級は良くあるんですよー(ノД`)・゜・。←NISAとかで良くヤラれた人がここにいます。
あと、高年齢雇用継続基本給付金ねー。なげーって。基本って何?とかねー。私なんて義務教育どまりみたいなもんだから漢字書けないし。
でもここは全問正解でいかないといけないところ。日々是精進です!!(`・ω・´)ゞ

穴埋めなので1問1点ですが、③だけは計算なので2点とします。合計6点。
問 52
年金の計算はド定番が出ましたね。ここもですねーうっかりミスしないように取らないといけないところなんですよね。
でも、なんか条件表の書き方変わっててムカつくよね。見慣れた形で出してあげればいいのにさー。
で、この出し方なんですが、これに似てません?(ピンぼけで申し訳ないんですが)
これ2018年9月実施の問題で、結構前のなんですよ。
出題者が変わった疑惑がありましたが、確かにあるのかなと。そう思いましたね。
以前の人に戻ったのかな、とかね。

ここの配点予想は、①が3点、②を4点、合計7点とさせていただきました。
問 53
ここは在職老齢年金、振替加算、繰下げ支給、健康保険適用条件とバリエーションに富んでいますがそう難しくない問題。
私が難しいかなと感じたのは②振替加算と、所定労働日数の④4分の3。
振替加算は何が難しいって、出題の仕方です。
「振替加算の額が加算されます」ってなんか日本語おかしくない?
ほんとは解ってた人でも緊張ととまどいから出てこなくなっちゃいそうな。
ま、そのせいか次の文章にもう一回出してくれてはいるので、
そこ読んで「あっ」てなる方はいたとは思うのですが、文章問題はこういう難しさがあるなと。

4分の3は、ここまで覚えてきているかというのを問われるような、まさに重箱の隅問題です。

ここは③だけ計算問題があるので2点としまして、あとは各1点。合計7点ですね。

第1問はこれで合計20点。ここでいくつか取りこぼした方は今回もう合格は厳しかったかもしれないです。

第2問

問 54
うぎゃー!次鋒金融資産運用はいきなり必殺技を放ってきた感じ!(*´Д`)
配当割引モデルに定率成長モデルですよ!!脳みその片隅の記憶をフル動員ですよ。
①の利子は答えられたけど、②と④の計算はムリだったよねー。うんうん(ノД`)・゜・。
聞きなじみのあるサスティナブル成長率もこんな使い方してくるし・・・。
ここを落とした人は多かったんじゃないかなぁ。

ここは①③が1点、②④を2点、合計6点としました。
問 55
でました固定長期適合率!!これかー!ツイッターでにぎわっていたやつ!!
問題文はわずか3行しかないのに確実に仕留めにかかってくる。
呪文の詠唱時間超短い(3行)のにこの威力!!大賢者だな!!(ノД`)・゜・。

ただ、2発目は頻出のインタレストカバレッジレシオで、普段もっと加点が少ない出され方しますが、
今回は加点が大きそうな出し方しているので、ここで取られた分を回収しておきたいところ。

ここは式も書くので①5点、②5点、合計10点で部分点ありかなー。今回の内訳は式が比重多いかなぁもしかしたら。式3答2とか。
問 56
ここは今回の超難度応用編にしては珍しく箸休め的なところ。
②については解らなくても、配当は2営業日だー!ってんで書けた気がするんですよね。
難しかったのは④くらいかなぁ。住民税まで把握できていたか。
きんざいテキスト自体もさらりと載せてるところは所得税までした紹介してないんですよね(なのに出題してくる)
そのあたりはもしかしたらFPとしての意識の高さを確認してきているのかもしれませんね。←私はハズしたけどwww

ここは各1点で合計4点

第2問はこれで合計20点です。問54のほとんどや固定長期適合率は外したとして、取れて10点ですかね。

第3問

問 57
問57にやられたのは減価償却の償却超過額ですよねーm(__)m
私のサイトで対策していた方がもしいてくれたとしたら本当に申し訳ない。今回初の問題でした(現在追加済)。
ここをヤマ勘や経験で当てられた方以外は②と同時に⑥も落とすことになり、
さらにはこのあとの問58も落とすこととなりました。

ここは各1点で合計6点ですね。
問 58
ここは定番問題。800万部分と800万超の部分をしっかり計算しましょう。
問57が当てれていた方は芋づるで加点が狙えるところでした。本当に申し訳ない(ノД`)・゜・。

ここは5点で式に部分点ありですね。問57から持ってきた数字が間違っていても式だけで点をくれると思っています。
問 59
医療費控除はラッキー問題。ここは加点を稼がないといけないところです。

住宅借入金特別控除は新しい部分なので対策できていた方は解けたかも。
でもでも11年目以降の計算ってなんであんなめんどくさい制度にしたんですかねぇ。
残額の何パーセントーとかでいいじゃんねぇ(*´Д`)

ここは計算問題の③のみ2点、あとは各1点で計9点

第3問はこれで合計20点です。取れたのは問57が4点、問58が部分点2点、問59が7点あたりで、13点あたりかなと。

第4問

問 60
Cが何%かは面食らう問題。大体Dの60%が出てくるので、そこから予測して「Dが60%だから70%か!?」みたいに当てられた方はいるかも。
で、ここを間違えると芋づるで②も間違うと。今回こういう芋づるのが多いですね。
③の相続税評価額もまた難問!私はこれ当てられる自信がありません。これは講評だけではなくしっかり解説しましょう。

③の解説
まず2方路線がありますがこれは高いほうを選択します。
(↑相続って安いほう選べるみたいなイメージ強いのでここで間違う(私も))

250千円×1.0=250千円
もう一方の路線の事は無視できませんので奥行補正率と側方路線影響加算率を掛けたものを出します。
250千円×0.89×0.08=17,800
足します。
250,000+17,800=267,800円
この土地おっきいんで規模格差補正率が使えます。
267,800×0.76=203,528円

これが答えになります・・・。って穴埋めのレベルの問題ちゃうやろ・・(ノД`)・゜・。

⑤は小規模宅地の問題。これもなぁ・・・穴埋めレベルじゃないよなぁ。でも落とせないところ。

問60は穴埋めですが計算が多いです。①④が1点、②③⑤が各2点で合計8点とさせていただきます。
問 61
ここも傾向変えてきましたよねー!ムカつくよねー!(*´Д`)
もっとしっかり計算させて加点させてよぉ!って思った受験生の、なんと多いことか。←チコちゃん
ですがチコちゃんは知っています。商業系・工業系用途地域の法定乗数は10分の8だという事を。
ということで、いつもなら設例に示される法定乗数が隠された問題でした。
そのぶん計算は簡単にしてくれているのですが、式を示せなくなってしまったので部分点ももらえない。
逆に厳しい問題となってしまいました。
②は12m道路に面しているので法定乗数はいらなくなりますので超イージーな問題。
ただ、ここまで難問続きだと、
「えっ、ここ加点多そうなのに、こんな簡単な計算でいいのか・・・?」
と、疑心暗鬼になり、書けなかった人もいるかもしれません。
受験生の心を折る出題。これがFP1級試験に隠された本当の敵なのです。裏ボスと言ってもいい。
これもまた、うろ覚え斬りなのです。いわばうろ覚え斬り・亜種。
前半にも似たようなことを書きましたが、FP1級試験では自分自身を信じぬく心が必要です。
これを読んでいるあなたは、きっと自分を追い込んで追い込んで研ぎ澄ませて試験に臨んだはずです。
だとすれば迷わず思った答えを書くべきなのです。
力が足りていれば正解したハズ。足りて無ければ違う答えを書いて間違ったハズ。
出題側もなんとなく右へ左へと迷って書いた答えで点数を与えて合格させたくはないという事。
試験当日までに仕上がった自分を信じて挑戦してみてください!!

と、熱く語った問61は配点が難しいのですが、①を4点、②を3点、合計7点とさせていただきます。
問 62
①は頻出の天空率。落とせないところ。
②が難問でしたねー!ツイッターにも書いたけど特例名長いしねっ。
開発とかの住宅のために譲渡するなら少し軽減させたるわーって特例で、
2,000万以下の部分と超える部分とを計算して合計します。
私のサイトではいままで実際に計算させるような問題はなかったので
所得税についてしか書いてありませんでした。現在対応済みですm(__)m

居住用宅地の軽減税率みたいな感じで、
2,000万までは10%の4%
超える分は10%の5%
になるんですよね。(復興特別所得税も忘れずにね♪)
これは難問認定させていただきます(`・ω・´)ゞ

③は応用編に珍しい選択式。2級かよって思うけど、これは難易度調整なのか・・・。焼け石に水だよ・・・。

④は減価償却費ですね。立体買換えは税の軽減ではなく繰延べですから、こういうツケが回ってくるんだなぁと覚えておきましょう。

ここは各1点で②のみ2点、合計5点です。

これで第4問は合計20点になりましたね。取れたのは、下手すると6点かなぁ。厳しいねぇ。

第5問

問 63
類似業種基準価額を求める問題でド定番でやったー!って思いきやの業種分類選択。ひどい。
この試験のすべてを無にする極大呪文・・・。
丸1日戦ってきた勇者たちの心を完全に折りましたね、大魔王きんざい(ノД`)・゜・。
この業種分類選択込みの練習問題なんですが、きんざいから発売されている分冊の方のテキストに実は昔から載っています。
私が持っているのはもう4年くらい前のものですが、悔しいんですけど載ってるんですよ・・・。
あれ、6冊か7冊かに分かれて発売されていて1冊4,500円くらいするので、買ってくださいってことなんですかね・・・(´・ω・`)

この解説については応用編対策に盛り込んで完全版として作りましたのでそちらをどうぞ。

この問題は式3点、答え3点の計6点としました。当てはめる数字が違っても式で3点もらえると信じたい!!
問 64
はい、ここ前問からの芋づるになりまーす。今回芋づるが厳しすぎ。
ここ、式が書けないから部分点もないし、前問で小分類選んじゃった子はここ全滅です(*´Д`)
みんな一生懸命解き方練習してきたんだからそれを披露する場くらい残してほしかった・・・!

ここは各3点の計6点としました。
問 65
ここは難問と易問が混ざるカオスな場所。
でも最後に来てもう満身創痍の勇者たちはここでもふるい落とされたかもしれません。
冷静に見ていくと、株式の相続で①と②は易問。
③は配当還元方式の計算でとてもこれを解ける体力は残ってないかも。難問。
④は拒否権ついてる黄金株で種類株式では良く出るヤツ。
問題は⑤⑥⑦の属人的株式ですよねー。FPのテキストで聞いたことないわ。種類株式とも違うみたいだし。
属人的株式は非公開会社に限る株式で議決権とか配当の権利とかの比重が変えられるとのことですが、
⑤の書き方もなんか嫌よね。非公開会社って覚えている人多いと思うんだけど。ここも難問でした。

ここは③のみ2点で、あとは各1点、合計8点といたしました。

これで第5問、合計20点となります。取れたのは、6点?(*´Д`)
まぐれでも中分類選べてた人は芋ずるで15点くらいイケてたことになります。これでいいんですかきんざいさま!(ノД`)・゜・。

応用編総評

ほんとに応用編は難しい試験でしたね。これと戦ってきた戦士たちに賞賛をおくります。

さて、加点を総合してみると、
第1問は20点いきたいところ。
第2問は10点としています。
第3問は部分点いただいて13点か。
第4問は取れて6点か。
第5問はヤマを外して6点。

合計すると55点。きびしー!!
第5問の分類をヤマで当てていれば64点。
今回の応用編はとにかく難しかった!!

3.総評

もし仮にも(いや、仮じゃないけど)FP1級技能士である自分が受けていたら。
基礎編64点。応用編55点。
合計119点!!(*´Д`)!!
落ちとるやないかーい!!
しかもなんだこの点数!!狙ってないぜ!!

このように分析すると、やはり今回のキーマンは応用編第5問の小分類、中分類ですね。
ここが取れていた方は安定した点数が見込めたということですよね。
私もそこが取れていたり、また、基礎編を落ち着いて受験出来ていたら合格圏にいられたのではないでしょうか。

本試験で落ちた(と思っていらっしゃる)方は本当に脱力で動けないくらいの衝撃だったと思います。
私もきんざいの罠に何度もハマり芋づるで試験を落としてきました。
でも今回の分類のような、これだけの衝撃でぶつけられるともう絶対に忘れなくなります。
傾向としてなので絶対ではありませんが、この手の引っ掛けはもう一回くらいは
使ってきてくれます。次は逃さないようにしましょう!!

FP1級Wikiの試験分析、いかがでしたでしょうか。
絶対に合格ムリ!!と思われた試験でも、
ひとつひとつ紐解いていけば、かならず糸口というのは見つかると思うのです。

私、何回も落ちた負け惜しみではありませんが、何回も受けてよかったと思っています。
初めて受けたあの時の私がもし合格していたら、たとえ見栄でも1級取得者とは言えない実力だったからです。
試験に落ちてもその試験で必ず成長しています。その8,000円で講義受けるよりも成長しているハズですよ。
あ、FPWiki見るよりは成長しないかもしれないけど!!←言いたい

今回、超難問だったとの情報でしたのでこのような分析をさせていただきました。
普段は今回みたいな1試験の分析はなかなか時間の余裕がないので難しいですが、
今後も何かお役に立てるものを考えて頑張っていきます。

みなさんといっしょに勇者たちの合格を勝ち取ります!!
頑張っていきましょう!!

wiki技能士

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