保険会社の健全性を表す指標 | FP1級Wiki

生命保険会社の経営の健全性を確認するにはいくつかの指標があります。
ご自身の加入している保険についても役に立つ情報ですので押さえておきましょう。

EV(エンベディット・バリュー)

貸借対照表等から計算される蓄積した利益「修正純資産」と保有契約から生じる将来利益の現在的価値の「保有契約価値」を合計したもの。
つまり「今までの利益とこれからの利益を合計したもの」。

基礎利益

保険料収入や保険金支払い、運用などの収支からなる保険会社の基礎的な収益状況を表す指標。
損益計算書には無く、経常利益から「キャピタル損益」と「臨時損益」を控除して求める。

ソルベンシー・マージン比率

支払い余力のこと。責任準備金にどれくらい余裕があるかを示していて、200%を割ると是正措置がとられる。

  • 200%を下回る:経営改善計画の提出・実施命令(業務改善命令)
  • 100%を下回る:経営改善命令
  • 0%を下回る:業務停止命令

実質純資産額

実質的な債務超過を見る指標。有価証券や不動産の含み損益を反映させた時価資産から価格変動準備金や危険準備金などの負債を除いた負債の合計を差し引いたもの。マイナスになると債務超過と判断されて業務停止の対象となる。

保有契約高

保険会社が補償する金額の総合計額。 個人年金保険については年金支払開始前契約の年金支払開始時における年金原資の額と年金支払開始後契約の責任準備金の額の合計額となる。

外部リンク:㈳生命保険協会

それでは過去問を解いてみましょう。2021年1月試験 学科 問9

生命保険会社の健全性・収益性に関する指標等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 基礎利益は、保険会社の基礎的な期間損益の状況を表す指標であり、経常利益から有価証券売却損益などの「キャピタル損益」と危険準備金繰入額などの「臨時損益」を除いて算出される。
  2. EV(エンベディッド・バリュー)は、保険会社の企業価値を表す指標であり、保険会社の本業の利益を表す「基礎利益」と保有契約から将来的にもたらされる利益を表す「保有契約価値」を合計して算出される。
  3. ソルベンシー・マージン比率は、保険会社が有する保険金等の支払余力を表す指標であり、この値が200%を下回った場合には、金融庁による業務改善命令などの早期是正措置の対象となることがある。
  4. 実質純資産額は、有価証券や有形固定資産の含み損益などを反映した時価ベースの資産の合計から、価格変動準備金や危険準備金などの資本性の高い負債を除いた負債の合計を差し引いて算出され、この値がマイナスとなった場合には、金融庁による業務停止命令の対象となることがある。

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解答

助手のウィキ子

EVは修正純資産と保有契約価値の合計です。
基礎利益はキャピタル損益と臨時損益ですね。
2の解答はなんかごっちゃになってますね。
ソルベンシー=200%で暗記しましょう。
実質純資産はマイナスになったらもう債務超過です。
危険です。

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