2025年9月実施FP1級学科試験分析(基礎編)

さぁ、FP1級学科試験分析の時間がやってまいりました。
今回もスピード重視で試験問題を分析します!
問題の判定は基本的には以下の3つ。

当テキスト未掲載などで、正解を導き出すのは困難だった問題「難問」、
当テキストから正解を導き出せるものの、難易度が高かった問題「普通問」、
当テキストが身についていれば問題なく解けたであろう「易問」。

ただし、問題の難易度から判断する場合もあります。ご了承を。

「FPWikiテキストで勉強していたFP2級合格者」を想定した評価となっております。

今回もきんざいの問題用紙を片手に読み進めてください。公式サイトから印刷もできます♪

急いでアップしてますので間違った解説があったら教えてくださいね!すぐ修正します。それとリンク切れとか誤字脱字も!!
ご指摘はXか当サイトのお問い合わせページでぷりーず(ノД`)・゜・。

この企画のコンセプトをあらためて。FPWikiの過去問分析はみんなとわいわいの疑似体験です。FP試験勉強は孤独になりがち。SNSでフォロワーさんたくさんいる人はそうでもないかもしれませんが、FP試験、特に1級はまわりに受検してる人はほとんどいませんよね。自分はこの問題こう思ったけどみんなはどうだったんだろう。とか、ここ難しかったよねぇ、これは簡単だった!みたいな受検の感想をみんなで共有している気分をここで味わってもらえたらと思いながら解いています。なので、わたしもできる限り受検生視点で解きます。受検勉強の箸休めというか、楽しみにしてもらえたらうれしいです。

各問の最後に関連ページのリンクと、書籍の掲載ページをお知らせしています。お役立てください。

応用編の分析はもう少しおまちください。がんばりますっ!!

このページは基礎編の解説です。

基礎編の検証

問 1

易問 正解2

今回も1問目は「6つの係数」でした。3連続?すっかり定番化してきてますねぇ。①20年間毎年60万円取崩す際の原資、②15年間でその原資を貯めるための毎年の積立額。今回はその2点です。年金現価係数(年金原資計算)と減債基金係数(毎年の積立額計算)を使います。

①600千円×16.3514(年金現価係数20年)=9,810千円
②9,810千円×0.0578(減債基金係数15年)=57万円

正解は2番の57万円になります。

この問題は必ず当てるつもりで対策しておきましょう!!

02.6つの係数p11

問 2

易問 正解2

適切は2番です。高額療養費は世帯合算が可能なのですが、同じ保険グループ内でなくてはなりません。被保険者と被扶養者の関係である必要があります。設例ではそれぞれ健保加入となっており、保険証の番号が違う、共働きですね。この場合は合算できません。

03.健保・国保・後期高齢者制度p14

問 3

易問 正解4

久々に労災からの定番問題ですね。通勤経路から外れても経路に戻ってケガした場合は対象になるのですが、経路から外れたところでケガしてしまうと通勤経路内ではないため、労災にはなりません。

05.労働者災害補償保険(労災)p25

問 4

難問 正解1

算定基礎期間はサポート外でした。設問のとおりで育児休業期間は含まれません。テキストに盛り込んだ方がいいかなぁ~悩みますね。
他の選択肢もなかなか細かく難しかったですね。
2は最長2年ではなく4年が正当。
3は給付制限が短くなるのではなくて解除されます。
4は高年齢被保険者は基本手当ではなく高年齢求職者給付金という一時金がもらえます。

難問といたします(。◕ˇдˇ​◕。)/

06.雇用保険p32

問 5

普通問 正解1

1が正当です。テキストの受給資格の合算対象期間を参照してください。
2は50歳未満が正しいです。
3はみなし300月はありません。
4は36ヵ月以上あると一定額が加算されます。

07.公的年金制度[全体像]p40
11.遺族基礎年金p57

問 6

普通問 正解3

これは良く出る問題。加給年金受給の可否は、厚生年金の受給権が発生した時点で該当者がいるかですので、すでに支給を受けている問題文のケースでは対象外となります。よって不適切なのは3番です。
他の選択肢のほうが難しかったですね。

07.公的年金制度[全体像]p40
08.年金の繰上げ繰下げ支給p50
09.在職老齢年金(老齢厚生年金)p52

問 7

難問 正解3

確定拠出年金は障害者手帳の等級で判断されるので、身体障害者福祉法の定めによりますね。これは難しいですね。年金だから国民年金保険法や厚生年金保険法だと思っちゃいますよね。障害等級の考え方は生命保険もまた違ったりします。いろんな判定があるんだという程度には覚えておきましょう。3が不適切となります。えぇそうです。難問です⊂⌒~⊃。Д。)⊃

15.さまざまな私的年金等②p72

問 8

難問 正解3

これはまったくノーマークの問題!どの選択肢もほぼ過去問にないんじゃないかな?テキスト入りをどうするかは少し検討します。参りましたm(_ _)m
ビジネスローンは総量規制対象外、ファクタリングは債権譲渡なので買取のようなもので融資ではありません。現金化ですね。売却に近い。特定社債保証制度は金融機関と信用保証協会が共同保証人になりますので発行体は絡みません。3のマル経融資が適切な解説となります。ぜーんぶテキスト範囲外!!(ノД`)・゜・。

19.中小企業の資金調達p88

問 9

難問 正解1

こ!これもだ!まったくノーマーク問題2!!契約者配当金だけに絞った問題とはΣ(・ω・ノ)ノ!
(a)は正当です。(b)は3つの中の利差配当のみなので高くはなりません。(c)は契約者配当金は配当所得にはなりません。
いまのところFPWikiでは捨て問とさせていただきますm(_ _)m

問 10

普通問 正解3

3の災害割増特約についての説明が不適切で、障害状態で支払われるのは障害給付金ではなく災害高度障害保険金になります。全部適切に読めてしまう難しい出題と言えます。今回A分野から続いてB分野もむずかしいですね。気を落とさずにいきましょう!

03.生命保険等商品p98

問 11

易問 正解2

団体信用保険などの強制保険はクーリングオフできません。家のローン組むなら団信、バイク買うなら自賠責とかそういうのです。

01.保険契約者保護機構p93
03.生命保険等商品p98

問 12

普通問 正解4

他の選択肢が簡単だったので消去法で辿り着けますが、正解の4の選択肢は範囲外でしたm(_ _)mムムム

04.生命保険料控除p105

問 13

難問 正解2

これまた問12と同じパターン。他の選択肢は範囲内だが不適切2番のみ超細かい。水災の料率とは・・・。これは一律料金だったのですが最近になって料金区分化されたんですね。5段階が適切。旬問題で出題されたと思われます。今回は他の選択肢もなかなか細かく難しいので難問といたしますm(_ _)m

07.火災保険と地震保険p120

問 14

難問 正解2

おいおいこれもかよっていう範囲外難問です。選択肢3と4はテキスト記載です。1は一括請求可能。2は仮渡金制度自体はあります(ひき逃げや盗難車事故などの政府補償には無い)。ですが加害者からは請求できないので不適切になります。支払金額の記載は正当ですね。すごく迷彩された難問と思います。ここまで問われたことないですね。今回の試験難易度高い・・・?(;^ω^)

08.自動車保険p125

問 15

易問 正解3

やっと良くある問題が出てきました。ホッとしますね。適切は3で、工事を請け負った中で他人に損害を与えた場合に補償されるのは請負業者賠償責任保険です。
ちなみに選択肢2の機械保険はFP2級Wikiで学習しています。おさらいしておきましょう。

09.傷害保険と賠償責任保険p129
11.傷害保険・賠償責任保険(FP2級Wiki)

問 16

難問 正解4

また新しい論点が・・・Σ(・ω・ノ)ノ!
ここはFPWikiで解説しているのは選択肢2のみでしたね・・・。
選択肢4が不適切になるのですが、これはかなり細かい論点で経済学専攻の人ならすぐにわかるんですかね。調べてみたところCPIとPCEの解説が逆になっており、CPIが都市部中心の指標となります。今回難問だらけだ・・・なんだか申し訳ない(>_<)

02.景気・物価指標 p142

問 17

易問 正解2

この問題はすべてテキスト記載で、かつ選択すべき2番もわかりやすい問題でした。最近の試験回はこういう問題が続いていたんですけどね・・・。今回の試験では貴重な易問なのか?( ;∀;)

05.投資信託の実務p155

問 18

普通問 正解3

急にやさしい問題。不適切は3番です。これは購入時に調整されて支払いますので利息は満額もらえます。これは販売したことない人には難しい問題になるのかな・・・。選択肢2もそうなんだけど、差額はすべて請求時に調整されるのが窓販国債ですね。

08.いろいろな債券の種類p166

問 19

難問 正解3

えー・・・。また出た事ないヤツだぁ・・・。またも難問認定だ。今回かなり心を折られるなぁ。
1:ROICは投下資本利益率だそうでして、税引後利益を投下資本で割って導き出します。不適切。
2:WACCは加重平均資本コストということで、借入コストと株式調達コストを加重平均して導き出します。不適切。
3:株価キャッシュフロー倍率は 、同業他社と比べて株価が割高かの指標です。株価を1株当たりキャッシュフローで割ります。適切。
4:イールドレシオは長期国債の利回りを株式益利回りで割って求めるのです。不適切です。

全部テキスト範囲外です・・・。今後こういう問題も増えてくるのかなぁ~。現時点では捨て問とさせていただきますm(_ _)m

問 20

普通問 正解4

定番の外貨預金計算問題。テキストでしっかり解説してますのでそちらをみていただけたらと。TTSのSはスタート(預入)のS!!TTBのBはバック(払戻)のB!!と覚えてもらえたら嬉しい(*´ω`*)
さて解かせていただこうかな・・・と問題を見てみると、あれ?いつもと違う?損益分岐点だと?!(; ・`д・´)?
またもや普通に出してこない。意地悪問題です。
しかしですね、これは落ち着いて考えたら逆に普段より簡単な式です。調べればきっとどこかから公式が出てくるでしょうが、頭に入れる物は少ない方がいい。「外貨預金の円利回り計算」の式を基に解きましょう。TTBの値をXに置き換えて、TTSとトントンになる値を導き出せば良いのです。具体的にはこう。

{X×(1+年利0.032×0.25年)}÷TTS132.3=1

こういうことです。数式にするとわかりにくいですが、言葉にするとTTSから年利3.2%の3か月分の利益を引いた金額がTTBってことです。利回り計算の式に入ってくる「割る期間」や「×100」や「-1」などの利率を出すための要素は省き、むしろ元本部分を最後に出したいのでそれにあたる要素の-1を=の右に持ってきたので1になる、と。

1.008X÷132.3=1

X=131.25

これが答えですね。

落ち着いて解けばできる問題ではありましたが、試験本番でいきなり出たらなかなか対応できなかったと思います。いきなりおかしなことが起きるのがFP1級!面食らっても持ち合わせた武器で倒せる相手は多いです。なにがあっても揺るがない心で本番に臨みましょう٩( ''ω'' )و

びっくりしたのもあるので普通問としておきます。

12.配当割引モデル計算p183

問 21

難問 正解4

これまた想定外の難問!!オプション取引の中の日経225にだけ絞った出題!どうやったらテキスト一冊でカバーできるんじゃぁ⊂⌒~⊃。Д。)⊃うぁー
不適切は4番になりまして、SQというのは最終売買日の決済の時に使う計算のための数値でして、最終日の立会終了までに決済しないとこれで清算されるというもの。出題は「前営業日までに」となっているので誤りです。

問 22

易問 正解4

トレイナーの測度の計算問題です。トレイナーの測度はそのポートフォリオの数値を使用して計算します。

(10.8%-1.2%)÷1.1=8.72→8.7

正解は4番です。

22.ポートフォリオのパフォーマンス分析p218

問 23

普通問 正解2

NISAに関する問題。直接的にテキストに記載している事柄ではありませんが、常識的な範囲の出題ですのでそう難しくはなかったかも。1は受け渡しが翌年ですから翌年の物ですね。3も4も移換できません。2が正当です。特別分配金は払い戻しといっしょなので保有額は少なくなります。

24.NISA(少額投資非課税制度)p224
02.利子所得・配当所得p242

問 24

易問 正解1

いくつあるか問題。正解は(b)のみ。1つです。(a)は重大な過失があると補償されません。(c)は30日以内に届け出る必要があります。

26.金融関連法規p229

問 25

易問 正解1

これ2024年1月学科試験基礎編の問25にも出てるんですよね。おおむね70%が正当です。これテキストに盛り込んだ方がいいのかなぁ・・・。
この問題は他の選択肢が簡単で、すべてテキスト掲載ですので易問となります。利子は立派な所得です。配偶者に払う家賃はダメですが配偶者が納めた固定資産税は経費にできますね。1年未満の減価償却資産はその年に全額というのは定番です。

03.不動産所得・事業所得p245

問 26

普通問 正解3

選択肢3は法人に対しての場合で、時価が収入金額になります。個人の場合は、著しく低い金額で譲渡すると差額が贈与扱いになるというのがあります。

05.譲渡所得p254

問 27

易問 正解4

4はまったくもってその通り適切です。死別か離別か。違いを学んでおきましょう。1は保険金は受取予定のものも含めて計算します。2特別徴収の介護保険料はその人本人の控除です。3は当然適用されませんね(*´ω`*)

09.所得控除p267

問 28

普通問 正解1

納税管理人についてはテキスト範囲外であり、過去問にもおそらくほぼ無いテーマになります。ただし、選択肢2~4まではテキスト掲載で消去法で正解に辿り着けますので難問ではなく普通問とします。
納税管理人とは納税者が国外に転出などする際にその後に発生する所得税などに対応するために届け出なければならないものです。納税者との橋渡しをするような役目で、特に納税について何かが変わるものではありません。

11.確定申告・青色申告p280

問 29

易問 正解1

適切は1番でわかりやすい答えでした。選択肢3はテキスト外の迷彩目的でしたね。申告期限までで良いと思います。たまにこういう選択肢を加えて試験時間を奪いにくるのがFP1級試験です。心していきましょう。選択肢2は1億超え、4は3ヵ月でこれも定番です。

13.法人税の概要&青色法人特典p312

問 30

易問 正解4

中小企業投資促進税制の問題です。税額控除は20%を超えると1年間繰越になります。償却限度額加算は7%じゃなくて30%ですね。

17.(法人)税額控除・特別償却p301

問 31

普通問 正解2

新設法人が事前確定届出給与を届け出たいというすごい細かい論点。一見意地悪問題でも他の選択肢はテキスト範囲なので消去法で辿り着けます。1は全額が不算入、3は増額分が不算入、4は株式も該当します。

15.損金p293
C1-23事前確定届出給与に関する届出(国税庁HP)

問 32

易問 正解2

不適切は2番。取引停止後6カ月ではなく1年以上経過が正当です。そのほかは見たままと言うかイメージどおりの適切ですね。4番の貸倒れ損失も貸付した際になにか担保を預かっているようであればその処分後の残金を算入する事になります。

15.損金p293

問 33

難問 正解1

インボイス関連の消費税少額特例問題が出ました。ピンポイントのマニアック問題。当サイトではすみませんカバー範囲外です。令和11年9月30日までの特例となります。

問 34

易問 正解3

不適切は3で、片っぽ抵当権ついてたら合筆できません。

01.不動産登記 p321

問 35

易問 正解1

これは5秒で終わる問題。追認しているのに効力が追認したときからってそんなはずはありません。契約した時からです。

03.不動産売買の注意点p328

問 36

易問 正解1

これも簡単な問題ですねぇ。造作買取請求権は無しで契約ができます。不動産になったら急に簡単になった。今回難易度の振り幅がおかしいですね(。-`ω-)

05.借地借家法p335

問 37

易問 正解3

位置指定道路は5号道路のこと。私有地等に一定基準で道路を築造し、特定行政庁から認められた道路のことです。「ちゃんと作った私道」ね。ペンシル一軒家の建売に通ってる道路あるでしょ?あれね(*´ω`*)
他の選択肢も簡単すぎですが、一応選択肢4は5年以内ではなく、2年以内ですね。4号道路の解説です。

08.建築基準法(道路・用途・高さ)p344

問 38

難問 正解3

先ほどの消費税少額特例に続いてまたピンポイントのマニアック問題。建築物省エネ法です。問題自体はやさしい出題ですので、知ってる方からするとなんてことなかったんでしょうけど、テキストとして、試験勉強としてここまでカバーすることは困難です。難問とし、捨て問とします。
建築物を省エネのものにしていこうという法律です。良い事ですよね。出題が増えてくるようであればテキスト入りを検討したいと思います(^^)/

問 39

普通問 正解2

これは意外と難しい。死因贈与って相続っぽいのですが贈与なので掛かります。法定相続人でも掛かります。遺贈なら相続として非課税となります(法定相続人なら)。ただ今回少し悩んだのは選択肢1。包括遺贈だと相続人以外でも不動産取得税は非課税になるのです。包括遺贈とは「誰にいくら」という金額や資産を特定せずに「誰に何割」とその分配割合だけを決めておく遺贈のことです。

12.不動産の取得と保有にかかる税金 p357

問 40

易問 正解4

これは新しく改正された法律を引っ張り出してきましたね!ちゃんとFPWikiを買い替えてくれていますか?!(いないかwww)
選択肢4について。令和6年譲渡分からは翌年2月15日までに耐震基準を満たす必要があります!3月15日と書いてあるので間違いですっ!

14.居住用財産の譲渡の特例p367

問 41

難問 正解2

さて、NPV法の問題。計算問題でこういう出し方してくるのは初めてだったかもしれません。しっかり理解していない方はさすがに本番ではピンとこなくて外してしまったかもしれませんね。投資額と各期の収益と運用後の回収額(復帰価格)、そして期間経過の割引率。これらが判明している場合はNPV法が有効ですね。FPWikiを見てください。なんて書いてありますか?それらの収益価格から投資額を差し引くとありますね?計算はDCF法が基本であると。
割引率は5%です。問題文はわざとらしく2択化していますが、現価係数は複利原価率と同義です。見極め方ですがここでの割引率とは時間経過で価値は下がるよと言いたいわけですから、年数経過するごとに数値は減らなければなりません。年金現価係数は2倍~3倍と増えているのでまず間違いです。
現価係数を使って計算していきます。各期の収益から。

1000万円×0.952+1000万円×0.907+1000万円×0.864=2723万円

実際の現金としては3年間で合計3000万円の純収益なのですが、集まるのに3年かかるから価値としては2723万円よ!って事です。それがNPV(正味現在価値)。
次に売却額(回収額)が1億4500万円。これは3年後に戻ってくるんでしたね。

1億4500万円×0.864=1億2528万円

この2つを合わせればNPVとしての収益額。12528万円+2723万円=15251万円

ここから取得額の1億5000万円を引けば良いのです。取得額は今現在の出来事ですから何も数値は掛けないように注意ですよ!

15251万円-15000万円=251万円

正解は2番の251万円となります。簡単なんですが、出し方で惑わせに来ています。これについてはどれだけ内容を理解していたか。丸暗記じゃなかったか。そこで明暗が分かれたかもしれませんね(。-`ω-)

19.投資用不動産の評価方法 p381

問 42

易問 正解1

みなし贈与財産の問題です。これは良くある引っ掛け問題。1が不適切です。贈与での時価は基本は相続税評価額ですが、土地や家屋は取引価額、上場株は終値となります。よって不適切です。

02.みなし贈与&非課税となるケースp395

問 43

易問 正解2

暦年課税による贈与税額の計算問題です。ポイントは2点かなぁ。1点目は父からの相続時精算課税制度。これは名のごとく相続時に清算して課税するのでここでは計算に入れません。無視です。2点目は特例贈与と一般贈与の判別です。特例贈与は直系尊属に限ります。家系図で言うと縦ラインのみです。母は縦ラインですが兄は横ラインですので一般贈与として計算ですね。計算方法についてはFPWikiにしっかり載せてますのでリンク先をご覧いただき計算してみましょう!!٩( ''ω'' )و

01.贈与と法律・贈与税p392

問 44

普通問 正解4

不適切は4番で、特別寄与に関する問題でした。特別寄与料を各相続人に負担させる場合、その割合は実際に取得した額からではなく法定相続分を基に計算します。

06.相続分・寄与分・特別受益・養子縁組p407
07.単純/限定承認・相続放棄p410

問 45

普通問 正解3

適切は3番で、相続放棄者を除く相続人全員で限定承認をする必要があります。1と2は単純承認についてですが、単純承認になる条件は・相続発生を知って3ヵ月経ったとき・相続財産を処分したとき・財産隠蔽したとき、の3点を踏まえておけばOKです。ちなみに未支給年金は一時所得で所得税の対象です。選択肢4が難しかったですね。原則未成年者の相続放棄は親権者が行いますが、公平性が損なわれる場合は別で、たとえば親と子が相続人なのに子どもだけ相続放棄する場合なんかは親の取り分が増える事になって怪しいので特別代理人を立てる必要があります。

07.単純/限定承認・相続放棄p410

問 46

普通問 正解4

債務控除の問題。適切は4番。その債務が被相続人死亡時にすでにあって、それが確実と認められるものですので納税義務が生じている固定資産税は対象です。対してこれから申告する準確定申告で発生する所得税は死亡時に納税義務はまだ生じていないので対象外となります。選択肢1については書面に限るという定めはないので死亡時にすでにある事実と認められるものであれば控除対象となります。

13.相続税の課税財産と非課税制度p428

問 47

易問 正解1

不適切は1番で、原則延滞税や過少申告加算税などペナルティはありません。「原則」となってますから悪質なのはダメでしょうね。この問題はすべての選択肢はFPWiki掲載なので易問となります。でも相続分野は難しいですからね、しっかり時間を掛けて学習することをおすすめします。

15.相続税の申告と納付p436

問 48

普通問 正解4

でました、この基礎編終盤においてのいくつあるか問題の該当0が答え。こういうことを平気でやってくるのがFP1級です。まさかなぁ?で自分を疑った時点で負け確定なのです。すべてFPWiki掲載ですが、(a)は配当還元方式ではなく純資産価額方式、(b)は直前々期も要素に入ります。前々前世です。(c)は急に雑な選択肢で50%以上なら全部ですみたいなことはないです。よって該当0です。

20.取引相場のない株式の評価方法p460

問 49

難問 正解1

これは難問でした。選択肢1が適切で、特定路線価は相続税又は贈与税の申告に際して路線価がない道路を評価してーって申請してやってもらった路線価の事で、設例のとおりですテキスト範囲外でした。2は倍率方式の解説。価格補正等は行いません。3は一見正しいのですが、規模格差補正率は規模ではなく地域に応じて設定されています。4はまたもテキスト範囲外。70%で評価するのではなく、70%を控除して評価します。これは私道といっしょですね。納得です。

18.不動産の評価(相続税評価額)p451
特定路線価設定申出書(国税庁HP)
No.4604 路線価方式による宅地の評価(国税庁HP)

問 50

易問 正解2

最終問題は簡単でした。非上場株の納税猶予及び免除特例から。担保が原則ですが、適用株式を全部担保すればOKです。この特例はきんざい実技試験に必須の知識ですので、完全合格を目指す以上はしっかり頭に入れておきましょう。

16.中小企業・個人事業主の納税猶予と免除p441

基礎編まとめ

今回は結果を見るのが恐ろしい・・・。この試験が初めてだった人は精神崩壊しているかもしれませんね。
集計したらどうなるか自分でも見るのが怖いです。

改めて分類の基準はこちら
当テキスト未掲載などで、正解を導き出すのは困難だった問題「難問」、
当テキストから正解を導き出せるものの、難易度が高かった問題「普通問」、
当テキストが身についていれば問題なく解けたであろう「易問」。

時折例外はありますが基本は上記基準でつけさせていただいております。
さて、分析結果を見てみましょう!こわいなー(>_<)

集計結果!! 易問:22(前回21) 普通問:15(前回15) 難問:13(前回14)

あれ?!拍子抜け?!前回よりアベレージ高いじゃんΣ(・ω・ノ)ノ!
と・・とりあえず採点しましょう。採点して基礎編の総評と参りましょう。
さぁ、今回は何点になるでしょうか?

いつもの分析法で「到達点」を出してみます。
(易問正解率100%、普通問50%、難問25%で集計)※難問はただの確率(4分の1)で加点ってこと。
つまりFPWikiを使ってしっかり学習をしていたら・・・で予想する平均点のようなものとご理解ください。

易問44点、普通問15点、難問6.5点=65.5点!!

これが今回の基礎編の到達点。基礎と応用の両方で120点以上ですから、片方60点と考えると決して余裕ではない難問回だったのかもしれません。ですが、実際のFP1級試験のセオリーは基礎が50点取れていればOKです。
今回かなり精神をやられる問題多数の危険なバトルでしたが、結果を見てみると充分勝てる回でした。あまりにも範囲外からの問題(いわゆる捨て問)が複数あり、精神攻撃してくる作戦だったのかもしれませんね。ただ、ギリギリアウトの捨て問もおもいっきりアウトの捨て問も1問は1問。捨て問の問題数が多いわけではなかったので加点には影響しなかったといったところですね。ただ、心のダメージは大きかったことでしょう。戦ってきたみなさん、おつかれさまでした!!

今回もつまり、基礎知識をしっかり積み上げている人なら捨て問以外でしっかり加点をし、合格へと辿り着いたでしょう。基礎編が残念な結果だった皆さん。やはり基本です。基本から地道に学んだものが勝ちます。毎回言っていますが、ひとつひとつ、テキストを読んであたまに入れていきましょう!必ず結果につながります。

今回もつまり、基礎知識をしっかり積み上げている人なら捨て問以外でしっかり加点をし、合格へと辿り着いたでしょう。基礎編が残念な結果だった皆さん。やはり基本です。基本から地道に学んだものが勝ちます。毎回言っていますが、ひとつひとつ、テキストを読んであたまに入れていきましょう!必ず結果につながります。がんばっていきましょう!!

FPWikiも変化していく出題に対し、どこまで対応していくか。効率的に合格ラインに辿り着くには変化球問題にどこまで合わせていくか。今回は合格支援サイト運営者、テキスト販売者として何度も心が折れました。わたしも課題に向き合います!!

ともにがんばっていきましょう!!(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

応用編分析はこちらです→2025年9月実施FP1級学科試験分析(応用編)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です