先物取引|FP1級Wiki
金融派生商品の取引を総称してデリバティブ取引といいます。代表的なものは先物取引、オプション取引、スワップ取引です。
取引方法には取引所取引と店頭取引があります。
FP1級試験対策で学習するにあたって、この3つがごちゃごちゃになりやすいため、項目を3つに分けました。
このページでは先物取引について学習していきます。
先物取引 | 株価指数先物 債券先物 など |
オプション取引 | 株価指数オプション 金利オプション 通貨オプション など |
スワップ取引 | 金利スワップ 通貨スワップ など |
先物取引
ある商品を将来の一定の期日に、一定の価格で取引することを約束する取引を先物取引(フューチャー取引)という。最新ゲームを発売前に予約するような感じです。買いますということと、その価格は決定していますがお金は買いに行くときに払いますということ。実際には取引期間があり納会日という清算期限もあるので、少し違うかもしれませんがイメージはそんな感じです。
先渡取引(フォワード取引)も先物取引の中のひとつで将来の決済を前提としているが、取引が相対(あいたい)で行われるのが特徴。相対取引とは取引所取引や市場取引とは違い、1対1で行う取引の事を言う。先渡取引はインターバンク市場と呼ばれる銀行間取引市場で、銀行間が取引する。実際に取引所があるわけではなく電話やネット取引になる。銀行の相対の話なのでインター(相互)バンク(銀行)ということですかね。覚えておきましょう。
先物取引 | 先渡取引 | |
---|---|---|
取引形態 | 取引所取引 | 相対取引 |
取引相手の契約履行リスク | 考慮の必要なし | 考慮の必要あり |
証拠金の差し入れ | あり | なし |
取引の条件設定の柔軟性 | なし | あり |
代表的な取引 | 株価指数先物取引 国債先物取引 金利先物取引 | 外国為替の為替予約 |
先物取引の仕組み
先物取引にも建玉(たてぎょく)があります。先物取引での建玉とは取引中の状態を指し、まだ決済されてない状態を言う。建玉の事は「玉(ぎょく)」とも呼ばれ、「ポジション」とも言います。
建玉があるわけですから、反対売買も可能で、買い付けをしたものの、このあと値が上がりそうな気配なら買いの決済前に新たに売りを建て、納会日までにお互いを決済し、差金決済とすることもできる。 また、先物取引は証拠金取引であるため、売りからスタートすることもできる。これを「空売り」という。これにより価格が下がるような相場でも利益を出すことができる。証拠金の特性を最大限生かしてレバレッジ効果を狙うこともできる。
先物取引には金融先物と商品先物がある。商品先物はエネルギー資源や貴金属、農作物など。
株価指数先物取引 | 日経平均株価やTOPIXなどの指数を、ある決められた期日にあらかじめ決めた価格で売買する契約を行う。 |
国債先物取引 | 超長期国債先物(20年)、長期国債先物(10年)、中期国債先物(5年)、ミニ長期国債先物がある。 実際の国債ではなく、証券取引所が利率や償還期限などを標準化した標準物を取引対象としている。 |
先物取引の利用法
他の金融商品のリスクを回避するための使い方もできる。
ヘッジ取引
現物と反対の玉(ポジション)を組むことによって価格変動リスクを回避(ヘッジ)する手法。
保有している現物の値下がりリスクに対して先物を売ることでヘッジする「売りヘッジ」と、
現物の値上がりによる収益機会の喪失リスクに対し、先物を買う「買いヘッジ」がある。
(例)売りヘッジの場合
ETF(上場投資信託。日経平均に連動する)を所有している投資家が6ヶ月後に予定がありそれまでに資金化する計画の場合に、その間の株価の値下がりによる損失を回避するため、日経平均株価先物を売りヘッジで先に売却しておき、リスクヘッジする。
(例)買いヘッジの場合
3か月後にETFを購入予定の投資家が、それまでの株価変動のリスクに対して、あらかじめ日経平均株価先物を買いヘッジで先物買いしておくことでリスクヘッジする(もし3か月後相場が下がっていても先物利益でカバーできる)。
裁定取引(アービトラージ)
先物取引の理論価格と現物取引の価格との間に歪み(価格差)が発生しているときに、先物と現物とで割高なほうを売り、割安なほうを買って、その差額を利益とする方法です。例えば先物を買い、現物を売りのポジション(裁定取引)とし、その後、利益を確定するために反対売買をすることを、この場合は裁定解消と言います。
スペキュレーション取引(投機取引)
売買行為によってキャピタルゲイン(資産価値上昇利益)の取得を目的とすること。相場を細かく読み、相場が上がれば売り、相場が下がれば買いを繰り返していく手法。スペキュレーションを訳すと投機。デイトレーダーのイメージですね。
決済するより先に物を押さえる取引ですね。
身近なものだとクレジットカードをイメージされると判りやすいかもしれません。
お金を払う前に物が手に入りますよね?
その特性を利用して有利に取引しようということですね。
外部リンク:金融庁